【30年間、お客様を見続けて気づきました】趣味が続く人は、上手だから続くのではありません

2026年07月19日 05:27
日本ハーブスイーツ協会

10代の頃からお菓子を作り、お客様とお話ししてきました。

その中で、不思議に思っていたことがあります。

最初からとても器用だった方が、お菓子作りをやめてしまうことがあります。

反対に、

「私は本当に不器用なんです。」

と笑っておられた方が、十年、二十年と楽しみ続けておられることもあります。

その違いは何なのだろう。
長い間、その答えを考えてきました。

〜続く理由は、「上手だから」ではありませんでした〜

若い頃の私は、技術があれば続くのだと思っていました。

でも長年お客様を見続けてきて、その考えは少し変わりました。

長く続けておられる方は、上手になることだけを目的にしていません。

「今日は焼こうかな。」

その気持ちを大切にしておられるのです。

〜暮らしの中に居場所があります〜

趣味が続く方には、お菓子作りの居場所があります。

休日の朝。

雨の日の午後。

季節が変わったとき。

「こんな日は焼いてみよう。」

そんな小さな習慣があります。

だから、無理に頑張らなくても自然と台所へ向かうようになります。

〜一回休んでも、また戻ってきます〜

最近気づいたことがあります。

続いている方は、毎週欠かさず作っている方ではありません。

忙しい時期もあります。

しばらく作れないこともあります。

それでも、

「久しぶりに焼いてみよう。」

と、また戻ってこられます。

私は、それも立派に「続いている」ことだと思っています。

〜ハーブも、急がない楽しみがあります〜

ハーブを育てていても、思うように育たない季節があります。

香りが穏やかな日もあります。

植物は、人の予定どおりには育ちません。

だからこそ、待つことや、その日その日の違いを楽しめるようになります。

ハーブスイーツも同じです。

毎回同じではないからこそ、面白いのだと思います。

〜お客様から教えていただいた言葉〜

あるお客様が、こんなことを話してくださいました。

「前は『作らなきゃ』と思っていました。でも今は『焼きたいな』と思う日だけ焼いています。」

その笑顔が、とても印象に残っています。

趣味は義務になった瞬間に苦しくなります。

でも、楽しみとして残っている限り、何年でも付き合っていけるのかもしれません。

〜今になって、私が思うこと〜

コツコツとお菓子を作り続けてきた今、私は「続ける」という言葉の意味が変わりました。

毎日続けることではありません。

人生の中で、何度でも戻ってこられること。

それが、本当に続いている趣味なのだと思います。

もし今、お菓子作りから少し離れているなら、それでも大丈夫です。

また焼きたくなった日が、新しい始まりです。

焼きたての香りは、きっと以前と変わらず、やさしく迎えてくれるでしょう。

今までお客様を見続けてきて、私はその姿を何度も見てきました。

だから私は今日も、「続けなければ」ではなく、「また楽しめたらいいですね」と、お伝えしたいのです。


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