【お客様を見続けて気づきました】「上手になった」と感じる日は、意外とやってきません

2026年07月19日 04:23
日本ハーブスイーツ協会

「先生は、いつ『上手になった』と思われたんですか?」

今までお菓子を作り続けてきて、この質問を何度かいただいたことがあります。

そのたびに、少し考えてしまいます。

なぜなら、私は一度も、

「今日から上手になった。」

と思った日がないからです。

少しずつ変わるものは、自分では気づきにくいものです

毎日少しずつ積み重ねていることは、自分では案外分かりません。

焼き色を見る目。

生地のやわらかさを感じる手。

オーブンの香りで焼き上がりを想像する感覚。

どれも、ある日突然身につくものではありません。

昨日より今日。

今日より明日。

ほんの少しずつ育っていくものです。

〜お客様の一言で気づくことがあります〜

これまでで印象に残っているのは、こんなお客様の言葉です。

「前より、なんだか安心して作れるようになりました。」

「失敗しても慌てなくなりました。」

そんなお話を伺うたびに、

上達とは、きれいに作れることだけではないのだと感じます。

気持ちに余裕が生まれることも、大切な成長なのです。

比べる相手が変わると、楽しさも変わります

始めた頃は、誰かと比べてしまうことがあります。

本の写真。

お店のお菓子。

動画で見たプロの技術。

でも、続けている方ほど、比べる相手が変わっていきます。

「半年前の自分。」

「去年の自分。」

そこに目を向けられるようになると、お菓子作りはぐっと楽になります。

〜ハーブは、小さな変化を教えてくれます〜

ハーブスイーツを作っていると、毎回同じ香りにはなりません。

乾燥具合。

季節。

焼き加減。

ほんの少しの違いで、印象が変わります。

その違いを楽しめるようになると、「うまく作る」よりも「今日だけの一枚を味わう」という気持ちが育ってきます。

私は、その感覚がとても好きです。

〜お客様を見続けて思うこと〜

上手になった人には、一つの共通点があります。

それは、自分で「まだまだです。」と言いながらも、昨日より楽しそうにお菓子を焼いていることです。

その姿を見るたびに、

「上達とは、技術だけではない。」

そう教えていただいてきました。

〜「まだまだ」が、楽しいのかもしれません〜

長くお菓子を作り続けてきた今でも、新しい発見があります。

新しい香り。

新しい組み合わせ。

新しい気づき。

だから私は、「完成した」と思ったことがありません。

もしかすると、お菓子作りの楽しさは、「まだまだ」があることなのかもしれません。

もし今、

「私は上達していないな。」

そう感じておられるなら、少しだけ振り返ってみてください。

半年前のご自身と比べてみると、きっと気づかなかった成長が見つかるはずです。

お客様をずっと見続けてきて、私はその小さな積み重ねこそが、一番美しい成長なのだと思うようになりました。


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