【30年のパティシエが答えます】お菓子作りはセンスがないと難しい?私が30年間で出した答え

2026年07月17日 19:20
日本ハーブスイーツ協会

「私、センスがないので、お菓子作りは向いていないと思うんです。」

この言葉も、本当に何度も耳にしてきました。

きれいに絞れない。

思ったように飾れない。

写真のように仕上がらない。

そんな経験をすると、「自分にはセンスがない」と感じてしまうことがあります。

でも、私はそのたびに思うのです。
本当に、お菓子作りに必要なのはセンスなのでしょうか。

〜センスよりも、まず「楽しめること」〜

結論から言えば、家庭で楽しむお菓子作りに、一番大切なのはセンスではありません。

「また作ってみたい。」

そう思える気持ちです。

センスは、最初から持っているものではなく、続けていく中で少しずつ育っていくものだと感じています。

〜お店のお菓子と比べなくて大丈夫です〜

今は、きれいなお菓子の写真をたくさん目にする時代です。

プロが何十年もかけて磨いてきた技術を見る機会も増えました。

だからこそ、

「こんなふうには作れない。」

と思ってしまう方もいらっしゃいます。

でも、家庭のお菓子の魅力は、そこではありません。

焼きたてを囲む時間。

家族が笑顔になること。

「ちょっと焼きすぎたね。」と笑い合えること。

その時間は、お店では買えない価値です。

〜上手な人ほど、たくさん失敗しています〜

長年、お菓子を作ってきて断言できることがあります。

上手な人は、失敗しなかった人ではありません。
失敗しても作り続けた人です。

生地が思うようにまとまらなかった日。

焼き色が濃くなった日。

思った味にならなかった日。

そういう一日が積み重なって、少しずつ「自分らしいお菓子」ができていきます。

〜暮らしのお菓子には、「正解」がありません〜

仕事では、同じ品質が求められます。

でも、家のお菓子には違う魅力があります。

今日は少し甘さを控えよう。

季節の果物を入れてみよう。

ハーブを少し加えてみよう。

そんな自由さがあるから、お菓子作りは飽きずに続けられるのだと思います。

〜ハーブは、センスではなく「好み」です〜

ハーブも同じです。

「どの香りが正しい」ということはありません。

カモミールが好きな方もいれば、レモングラスに心地よさを感じる方もいます。

「私はこの香りが好き。」

その気持ちが、一番大切です。

だから、植物の世界も難しく考えすぎなくて大丈夫です。

〜30年間作り続けて、今思うこと〜

もし今、「私にはセンスがないから」と迷っておられるなら、私はこうお伝えしたいです。

センスがある人だけが、お菓子作りを楽しめるわけではありません。

むしろ、暮らしを楽しもうとする人ほど、お菓子作りは長く続きます。

焼き上がる香りを楽しみ、

家族と一緒に味わい、

「今日はいい時間だった。」

そう思える一日があること。

それこそが、お菓子作りの一番の魅力ではないでしょうか。

どうか、ご自身のペースで始めてみてください。

完璧なお菓子ではなくても、心に残るおやつの時間は、きっと作ることができます。



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