【30年のパティシエが答えます】お菓子作りに向いている人、向いていない人はいますか?

2026年07月17日 18:17
日本ハーブスイーツ協会


「私、お菓子作りに向いていますか?」

長らくお菓子を作り続けてきて、本当によくいただいた質問です。

初めてのお菓子教室。

初めて焼いたクッキー。

思うように膨らまなかったマフィン。

そんな経験をすると、

「やっぱり私には向いていないのかな。」

と思ってしまうことがあります。
でも、そのたびに私は、ほとんど同じことをお伝えしてきました。

〜結論から言えば、「向いていない人」はほとんどいません〜

もちろん、得意・不得意はあります。

細かな作業が好きな方もいれば、大胆に作ることが好きな方もいます。

でも、お菓子作りは競技ではありません。

「人より上手であること」が目的ではないからです。

家庭で楽しむお菓子作りなら、まず大切なのは「また作りたい」と思えることです。

〜向いている人には、一つだけ共通点があります〜

様々な方を見てきて感じる共通点があります。

それは、とてもシンプルです。

失敗しても、もう一度作ってみようと思える人。

これだけです。

一回目でうまくいく人は、実はそれほど多くありません。

焼きすぎたり。

甘さが思ったより控えめだったり。

生地が少し固くなったり。

そうした経験を、「次はこうしてみよう」と思える方は、自然と上達していきます。

〜器用さよりも、大切なことがあります〜

「私は不器用だから。」

そうおっしゃる方もいらっしゃいます。

でも、お菓子作りを長く楽しんでいる方を見ていると、器用さよりも大切なものがあります。

それは、楽しむ気持ちです。

焼き上がる香りを楽しむ。

家族と一緒に味わう。

季節に合わせて作る。

そうした時間が好きな方は、お菓子作りそのものが暮らしの楽しみになります。

〜私自身も、失敗をたくさんしてきました〜

ベテランパティシエというと、失敗しない人のように思われることがあります。

でも、そんなことはありません。

焦がしたこともあります。

思うように仕上がらなかったこともあります。

新しいレシピで悩んだこともあります。

その積み重ねがあったから、今があります。

だから、最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。

〜ハーブスイーツも、最初の一歩は同じでした〜

ハーブをお菓子に取り入れ始めた頃も、最初から思い通りだったわけではありません。

どのくらい香らせると心地よいのか。

焼くとどんな表情になるのか。

一つひとつ試しながら、今の形になってきました。

新しいことは、いつも小さな挑戦から始まります。

〜向いているかより、「やってみたいか」〜

もし、お菓子作りに興味があるなら、

「向いているかな。」

よりも、

「やってみたいな。」

という気持ちを大切にしてみてください。

その気持ちは、技術では育てられません。

でも、一度台所へ立ってみることで、大きく育っていくことがあります。

お菓子を作り続けてきて思うのは、お菓子作りは「才能」よりも「楽しさ」が続けてくれる趣味だということです。

だから、もし少しでも興味があるなら、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。

その一歩が、思っている以上に豊かな時間へつながるかもしれません。


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