「お菓子作りを始めたいけれど、教室へ通ったほうがいいのでしょうか。」
このようなご質問をいただくことがあります。
最近は、本や動画、インターネットなどで、たくさんのレシピを学べるようになりました。
一方で、「自己流で大丈夫なのかな」と不安になる方も少なくありません。
では、お菓子作りは独学でも上達するのでしょうか。
パティシエとして長くお菓子を作り続けてきた経験から、私なりの考えをお話しします。
〜結論から言えば、独学でも十分に楽しめます〜
まずお伝えしたいのは、独学だからといって諦める必要はないということです。
実際に、お菓子作りを趣味として楽しんでいる方の多くは、ご自身のペースで少しずつ経験を積み重ねています。
一冊の本から始める方もいれば、動画を見ながら挑戦する方もいます。
大切なのは、「続けてみよう」という気持ちです。
〜上達の近道は、一つのレシピを繰り返すこと〜
初心者の方ほど、毎回違うレシピに挑戦したくなるものです。
もちろん、それも楽しい時間です。
ただ、上達という点では、一つのレシピを何度か作ってみることをおすすめします。
一回目には気づかなかったことが、二回目には見えてきます。
生地の固さ。
混ぜる回数。
焼き色の違い。
繰り返すことで、小さな変化が分かるようになります。
〜失敗は、上達への大切な材料です〜
「失敗したから向いていない。」
そう思ってしまう方もいらっしゃいます。
でも、多くのお菓子を作ってきた私でも、失敗はたくさん経験してきました。
焼きすぎたこともあります。
膨らまなかったこともあります。
思っていた味にならなかったこともあります。
その一つひとつが、次のお菓子を少し良くしてくれました。
失敗は遠回りではなく、経験そのものなのです。
〜教室だから学べることもあります〜
一方で、教室には教室の良さがあります。
実際に生地の状態を見てもらえたり、その場で疑問を質問できたりします。
独学では気づきにくい小さなコツを教えてもらえることもあるでしょう。
どちらが優れているということではなく、ご自身に合った学び方を選ぶことが大切です。
〜香りに目を向けると、お菓子作りはもっと楽しくなります〜
お菓子作りは、見た目や味だけではありません。
オーブンから立ちのぼる香り。
焼き上がる音。
温かいお菓子を手に取る感覚。
そうした時間も、お菓子作りの楽しさの一部です。
さらにハーブを取り入れると、植物それぞれの香りの違いも楽しめるようになります。
「今日はカモミールにしてみよう。」
「次はレモングラスを使ってみよう。」
そんな小さな発見が、次の一回を楽しみにしてくれます。
〜上達よりも、「続けたい」と思えること〜
お菓子を作り続けてきて、今、一番大切だと思うことがあります。
それは、「もっと上手になりたい」よりも、「また作りたい」と思えることです。
趣味は、誰かと競争するものではありません。
昨日より少し楽しかった。
家族が笑顔になった。
焼きたての香りに癒やされた。
そんな小さな積み重ねが、気づけば長い年月につながっていきます。
独学でも、教室でも、始めるきっかけは人それぞれです。
大切なのは、ご自身のペースで、お菓子作りを楽しむこと。
その先で、香りまで楽しむ焼き菓子に興味が湧いたときには、ハーブスイーツという世界も、ぜひのんびりとのぞいてみてください。
新しい楽しみが、きっと一つ増えると思います。
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