「焼き菓子を贈ろうと思うのですが、喜んでもらえるでしょうか。」
お店で働いていた頃から、このようなご相談をたくさんいただいてきました。
誕生日。
お礼の気持ち。
手土産。
季節のごあいさつ。
焼き菓子は、さまざまな場面で選ばれています。
では、なぜ焼き菓子は贈り物として親しまれているのでしょうか。
パティシエとしてお菓子を作り続けてきた経験から、その理由をお話しします。
〜焼き菓子は日持ちしやすいものが多い〜
プレゼントを選ぶとき、「すぐに食べなくてはいけないもの」は少し気を使います。
その点、焼き菓子は比較的日持ちするものが多く、受け取る方の都合に合わせて楽しんでいただきやすいという魅力があります。
もちろん種類によって保存期間は異なりますが、「好きなタイミングで味わえる」という安心感は、焼き菓子ならではです。
〜お茶の時間を贈ることができます〜
焼き菓子をいただくと、多くの方は自然とお茶を淹れます。
お気に入りのカップを用意して、ひと息つく時間が生まれます。
つまり焼き菓子は、お菓子そのものだけでなく、「ゆっくり過ごす時間」まで一緒に贈ることができるのです。
これは、長い間お菓子に携わってきて何度も感じてきたことです。
〜相手の負担になりにくい〜
大きすぎる贈り物は、かえって気を遣わせてしまうことがあります。
焼き菓子は、ほどよい距離感を保ちながら気持ちを伝えられる贈り物です。
「ありがとう。」
「お疲れさま。」
そんな言葉を添えて渡しやすいことも、多くの方に選ばれている理由でしょう。
〜手作りにも、既製品にも、それぞれの良さがあります〜
「手作りのほうが喜ばれるのでしょうか。」
というご質問もよくいただきます。
私は、どちらにも良さがあると思っています。
手作りには、その人らしい温かさがあります。
一方で、お店のお菓子には、贈答用としての美しさや安心感があります。
大切なのは、どちらが上かではなく、「誰に、どんな気持ちで贈るか」ではないでしょうか。
〜ハーブの香りが添える、やさしい印象〜
ハーブを使った焼き菓子は、強い個性を目指すものではありません。
焼き菓子のおいしさを大切にしながら、やさしい香りを添える。
その控えめな存在感が、「少し特別なお菓子」として印象に残ることもあります。
カモミールやレモングラス、レッドローズなど、それぞれ異なる香りを楽しめるのも魅力です。
〜贈り物は「気持ち」が一番伝わります〜
お菓子を作り続けてきて思うことがあります。
贈り物は、高価だから喜ばれるわけではありません。
「あなたのことを思って選びました。」
その気持ちが伝わることが、一番うれしいのです。
焼き菓子には、その気持ちをやさしく包み込んで届ける力があります。
もし贈り物に迷われたときは、焼き菓子という選択肢を思い出してみてください。
そして、少しだけ香りにもこだわってみたいと思われたら、ハーブスイーツという世界ものぞいていただけたら嬉しく思います。
贈る方にも、贈られる方にも、穏やかなお茶の時間が訪れますように。
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