ハーブスイーツを作り始めたばかりの頃は、
「せっかくだから、たくさん入れたほうが香りも良くなるのでは?」
と思うことがあります。
私も最初は、そんなふうに考えていました。
ところが実際に焼いてみると、思っていた仕上がりとは少し違うことがあります。
ハーブは、たくさん入れれば入れるほど良くなる材料ではありません。
種類にもよりますが、入れすぎることで香りが強くなりすぎたり、苦味や青っぽさが目立ったりして、お菓子全体のバランスが変わってしまうことがあります。
ハーブスイーツのおいしさは、「ハーブをしっかり感じること」だけではありません。
バターや卵、小麦粉、果物やチョコレートなど、それぞれの素材が自然につながり合い、その中にハーブの香りがやさしく寄り添っている状態が、とても心地よく感じられます。
そのため、最初から香りを強く出そうとするよりも、「少し物足りないかな?」と思うくらいから試してみるほうが、結果としてちょうど良いことも少なくありません。
何度か焼きながら、ご自身の好みに合わせて少しずつ調整していく。
その過程も、ハーブスイーツの楽しさのひとつです。
もし一度入れすぎてしまったとしても、失敗だと思わなくて大丈夫です。
「このくらい入れると強く感じるんだな。」
そんな小さな発見も、次のお菓子作りにつながる大切な経験になります。
ハーブは主役でありながら、同時に名脇役でもあります。
少し控えめだからこそ、お菓子全体がまとまり、焼き上がったときにふわりと広がる香りが、より心地よく感じられることがあります。
焦らず、少しずつ。
ご自身にとって「ちょうどいい香り」を見つける時間も、ぜひ楽しんでみてくださいね。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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