お菓子教室目線で見た『柿とキンモクセイのカトルカール』

2026年10月25日 01:22
日本ハーブスイーツ協会の柿とキンモクセイのカトルカール

どこか懐かしいような甘い香りに包まれながら、柿とキンモクセイのカトルカールを焼き上げました。

生徒さんをお迎えする前の、しんと静かな台所。
お気に入りのエプロンの紐をきゅっと結ぶと、自然と心がトントンと整っていくような気がします。
それから、今日のために選んだ茶器を棚からそっと取り出して、テーブルに並べる時間。
私の主宰するお菓子教室は、そんな何気ない暮らしの延長線上にある、ほんの小さな場所です。

背伸びをせず、お互いの体温が伝わるくらいの少人数で囲むテーブル。
そこには、立派な道具や特別な技術は必要ありません。
「お菓子作りなんて、本当に久しぶりで」
そう言って少し緊張されていた生徒さんも、ミルでドライのキンモクセイを丁寧にミルしていくうちに、ふっと表情が緩んでいくのがわかります。
お部屋に広がる、どこか懐かしく、甘やかな花の香り。
ただその香りを一緒に深く吸い込むだけで、慌ただしい毎日の荷物が少しずつ軽くなっていく。
教えるというよりも、そんな穏やかな時間を一緒に味あわせてもらっている感覚に近いのかもしれません。

オーブンから甘いかすかな香りが香ってきて、扉をそっと開ける瞬間。
黄金色の柿が綺麗に並んだ生地がふっくらと膨らんでいて、思わず二人で「わぁ」と顔を見合わせて笑ってしまいました。
上手に焼くことよりも、この温かい焼き上がりを一緒に覗き込む時間そのものが、何より愛おしいお土産。
切り分けたケーキをそっと包んで袋に入れるとき、生徒さんが「なんだか、自分のためだけに時間を使った気がします」と、小さく呟いてくれました。
その嬉しそうな横顔を見送る玄関には、ハーブの香りがしばらく優しく残っています。

最初から完璧にできなくても、お家のオーブンの癖に首を傾げながらでも、全然大丈夫。
まずは、ハーブを手に取ったときの心地よさに、そっと耳を澄ますだけで十分です。
毎日をがんばる暮らしの中に、こんなふうに自分の心をほどく時間が、たまにあってもいいのかもしれませんね。
テーブルに残った小さなハーブのかけらを片付けながら、そんなことを思っていました。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180746/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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