お菓子教室目線で見た『ワイルドストロベリーのスコーン』

2026年10月16日 03:14
日本ハーブスイーツ協会のワイルドストロベリーのスコーン

「ワイルドストロベリーのスコーン」を、しっとりと焼き上げました。

生徒さんを迎える前の静かな台所で、ケトルにお湯を補充しておく時間。
お気に入りのクロスを広げて、今日使う小さなガラス皿を並べていると、なんだか私自身の気持ちもトントンと整っていくような気がします。

私の主宰するお菓子教室は、本当に小さなプライベートレッスンです。
立派な設備があるわけでも、特別な技術を教えるわけでもありません。
ただ、慌ただしい毎日の中で、ほんの少しだけ息をつける場所であればいいな、と思っています。

「お菓子教室なんて、実は初めてで緊張してしまって」
そう言って少し肩をすくめていた生徒さんも、オーブンにスコーンを入れてしばらくすると、表情がふんわりと緩んできます。

小さな窓をのぞき込んで、生地がぷっくりと膨らんでいくのを一緒にじっと見つめる時間。
だんだんと、部屋中に甘くて香ばしい匂いが満ちていきます。
オーブンを開けた瞬間に広がったのは、摘みたてのワイルドストロベリーが熱を帯びて、ぎゅっと濃くなった甘酸っぱい香り。
「うわあ、いい香り……」
思わず二人で顔を見合わせて、小さく笑ってしまいました。

上手にきれいに形を整えることよりも、こうしてハーブの香りを一緒に囲む安心感のほうが、ずっと大切だと思うのです。

最初から完璧にできなくても、何も問題ありません。
まずは、オーブンから漂う香りを「心地いいな」と感じるだけで、もう十分すぎるほどの特別な時間なんですよね。
計量を間違えたって、形が少し不揃いだって、それはそれで愛嬌があって美味しいものです。

おすそ分け用に焼き菓子を一緒に袋へ詰めているとき、生徒さんが「久しぶりに、自分のためだけの時間でした」と、ぽつりとおっしゃっていました。
帰り際の玄関には、ワイルドストロベリーのみずみずしい余韻が、まだ静かに残っています。

今日持ち帰ったスコーンは、どんなお茶と合わせているでしょうか。
お家での暮らしの中に、あの穏やかな香りが小さな灯りのように馴染んでくれたら、これ以上に嬉しいことはありません。
そんなふうに、誰かとあたたかな台所時間を分かち合えることが、私にとっても quiet な幸せだったりします。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180740/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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