お菓子教室目線で見た『エキナセアとカカオマスのショートブレッド』

2026年10月13日 04:08
日本ハーブスイーツ協会のエキナセアとカカオマスのショートブレッド

生徒さんを迎える前の、静かな台所。
少しだけ早くお湯が沸いたケトルから、白い湯気がやわらかく立ち上っています。
テーブルの上には、今日のレッスンで使うドライハーブのガラス瓶をいくつか並べて。
そんな穏やかな空気の中で、エキナセアとカカオマスのショートブレッドを焼き上げました。

私の主宰するお菓子教室は、本当に小さな場所です。
一度にたくさんの方を迎えるような華やかさはありませんが、お一人おひとりと、同じ台所の時間をそっと囲むような感覚を大切にしています。
「お菓子教室なんて、実は初めてで緊張していました」
そう言ってエプロンの紐を結んでいた生徒さんも、ハーブの瓶を開けて香りを確かめるうちに、いつの間にかふっと肩の力が抜けていくのがわかります。

綺麗に、上手に作ることよりも、まずはこの香りを一緒に楽しむこと。
そんな風に同じテーブルを囲んでいると、教えるというよりは、心地よい時間を一緒に味わっているような気持ちになってくるから不思議です。

オーブンのタイマーが鳴って、扉をそっと開ける瞬間。
ミルしたエキナセアのどこか素朴で青い香りと、刻んだカカオマスの香ばしく甘い香りが、混ざり合いながら台所いっぱいに広がります。
「わあ、いい香りですね」
並んでオーブンを覗き込む生徒さんの横顔が、パッと明るくなるこの瞬間が、私はとても好きです。

今日焼き上がったショートブレッドは、サクサクとした歯ざわりの中に、エキナセアの優しい風味とカカオのほろ苦さがほんのり顔を出します。
「家でも、これなら気軽に焼けるかしら」
そんな風にノートにペンを走らせる姿を見ていると、こちらまで嬉しくなってしまいます。

最初から完璧にできなくても、ちっとも構わないんですよね。
まずは目の前のお菓子が焼き上がる時間を、のんびり楽しむ。
おうちに帰ってから、お気に入りのお茶を淹れて、持ち帰ったショートブレッドを静かにかじる。
そんな風に、誰かの暮らしの余白に、ハーブの香りが少しずつ馴染んでいってくれたらいいな、と思っています。

「久しぶりに、自分のための贅沢な時間でした」
そう言って、玄関先でハーブの香りの余韻を残しながら帰っていかれる後ろ姿。
片付けをしながら、今日も温かい時間を分かち合えたことに、静かな感謝が湧いてきます。
こんな時間が、日々の暮らしのなかに、ときどきあってもいいのかもしれませんね。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180735/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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