お菓子教室目線で見た『カレンデュラのビスケット』

2026年10月12日 07:01
日本ハーブスイーツ協会のカレンデュラのビスケット

オーブンの前で、生徒さんと一緒に焼き上がりをじっと覗き込む瞬間。
そして、教室の終わりにそっとお出しするハーブティーを選ぶ時間。
私の小さな教室は、いつもそんな静かな手仕事の気配から始まります。

今日は、細かくミルしたドライカレンデュラを生地にそっと練り込み、黄金色の『カレンデュラのビスケット』を焼き上げました。
型抜きをしたり、きれいに形を整えたりする完璧なお菓子ではなく、手で丸めて少し平らにした、どこか素朴で愛らしい佇まい。

私の開いている教室は、たくさんの道具が並ぶような立派な場所ではありません。
普段の暮らしの延長線上にある、小さな台所です。
マンツーマンや、多くてもお二人までの少人数でお迎えするのは、ただお菓子の作り方を教えるためではなく、ハーブが香るその時間を、誰かと一緒にただおだやかに味わいたいからなんですよね。

「お菓子作りなんて、何年ぶりかしら」
「ハーブをお菓子に使うのは初めてで、ドキドキします」
そう言って少し緊張されていた40代から60代の生徒さんたちも、生地をこねているうちに、だんだんと表情が柔らかくなっていきます。
カレンデュラの小さな花びらが生地に混ざり込んでいく様子を見つめる時間は、ただそれだけで、慌ただしい日常からふっと離れられる特別な余白になってくれるような気がします。

オーブンの扉を開けた瞬間に広がる、優しく甘い香ばしさ。
「わあ、いい香り……」
思わず顔を見合わせて、小さく笑い合うこの一瞬が、私は何よりも好きです。
焼き上がったカレンデュラのビスケットを、冷ましている間にそっと袋へ詰める時間。
カサカサと鳴る袋の音さえも、どこか心地よいリズムを連れてきてくれます。
おうちに持ち帰って、ご自身のために淹れたお茶と一緒に、この続きの時間をのんびり楽しんでいただけたらいいな、と思いながら見送るのです。

最初からきれいに上手に焼けなくても、まったく構いません。
まずは、手から伝わる粉の感触や、お部屋に満ちていく植物の香りに、そっと呼吸を合わせるだけで十分だと思うのです。
お菓子が焼き上がるのを待つその時間そのものが、自分の暮らしを少しだけ愛おしく思わせてくれる、温かなお守りのようになっていくのかもしれませんね。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180643/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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