テーブルをきれいに拭き上げて、
お気に入りのドライハーブの瓶をトレイに並べる。
そんな静かな台所の朝から、
私の小さなお菓子教室は始まります。
「お菓子教室なんて初めてで、
ドキドキしちゃって」と、
少し緊張した面持ちで玄関をくぐられた生徒さん。
でも、
エプロンの紐をきゅっと結んで、
一緒に素材に触れているうちに、
いつの間にかお互いの肩の力が抜けていくのがわかります。
今日は、
摘みたてのフレッシュワイルドストロベリーを惜しみなく練り込み、
中には自家製カスタードをしのばせた、
『ワイルドストロベリーとカスタードのマフィン』を焼き上げました。
大人数の華やかなお教室ではないからこそ、
ここでは「上手に作ること」よりも、
同じ台所時間を一緒に囲む心地よさを、
何より大切にしたいなと思っています。
慌ただしい毎日の中で、
自分のためだけに流れる静かな時間。
計量を間違えたって、
形が少し歪になったって、
それはそれで愛嬌があって可愛いものなんですよね。
オーブンの前でしゃがみ込んで、
「ふくらんできましたね」
「あ、いい香りがしてきた」
なんて言いながら、
焼き上がりを一緒に覗き込む瞬間が、
私はたまらなく好きです。
扉を開けた瞬間に広がる、
甘いカスタードと甘酸っぱいベリーの混ざり合った、
どこか懐かしい香り。
「家でも焼けるかしら」と、
ノートを熱心に取られていた生徒さんも、
焼き立てをひとつ袋に詰める頃には、
すっかり柔らかい笑顔になっていました。
お家に持ち帰って、
お気に入りの紅茶を淹れて、
ご家族やご自身とどんな風に味わうのだろう。
そんなお散歩の途中のような、
飾らないお喋りとハーブの香りが、
暮らしの中に少しずつ馴染んでいってくれたら嬉しいです。
最初から完璧を目指さなくても、
まずは「この香りが好きだな」って感じるだけで、
もう十分素敵なことだと思うのです。
そんな風に、
誰かと穏やかな時間を分かち合える場所が、
ここにあってもいいのかなと感じています。
あなたの普段の日常に、
穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、
その入口を静かにご用意しています。
このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180641/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]