摘みたてのレモンバーベナとチョコチップのマフィンを焼き上げました。
教室の終わりに飲むハーブティーを選ぶ時間、
そして、お気に入りの茶器をそっと棚から選ぶ時間。
生徒さんをお迎えする前のこんな静かな台所が、私はとても好きなんです。
私の教室は、一度にたくさんの人が集まるような場所ではありません。
台所のテーブルをふたり、あるいは三人で囲む、本当に小さなプライベートレッスンです。
「お菓子教室なんて初めてなんです」
そう言って最初は少し緊張されていた40代から60代の生徒さんたちも、エプロンを結んで手を動かし始めると、いつの間にかふっと肩の力が抜けていくのがわかります。
お菓子をきれいに、上手に膨らませること。
もちろんそれも素敵ですが、この教室で何より大切にしたいのは、慌ただしい毎日の中で「自分のためだけの愛おしい時間」を静かに味わうことです。
教える、教えられるという関係ではなく、同じ空間で香りを一緒に楽しむ心地よさ。
ただそれだけで、十分なんですよね。
焼き上がりのオーブンを一緒に覗き込む瞬間は、いつも小さな歓声が上がります。
扉を開けた途端に広がる、レモンバーベナのどこか懐かしくて爽やかな香りと、甘いチョコレートの香り。
「いい香りですね」
そう言いながらお互いに顔を見合わせて笑うとき、台所がじんわりと温かい空気で満たされます。
お家へ持ち帰って、袋を開けたときにもまた、あの優しい香りがお部屋に広がるはず。
お気に入りのお茶を淹れて、ご家族と分け合ったり、ひとりで静かに味わったり。
そんなふうに、暮らしのなかにハーブの香りが少しずつ馴染んでいくの想像するだけで、私も胸の奥が温かくなります。
最初から完璧に作れなくても、まったく大丈夫。
まずは、ハーブに触れて「あ、この香り好きだな」と感じるだけで、もう素敵な一歩です。
誰かと一緒に台所に立つ穏やかさや、焼き上がりを待つワクワクする時間。
そういうものが、暮らしをほんのり明るく照らしてくれるのかもしれませんね。
洗い物を終えたあとの静かな台所には、まだかすかにレモンバーベナの香りが残っています。
今日の生徒さんも、今頃お家でホッと一息ついているでしょうか。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180639/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]