お菓子教室目線で見た『カモミールとオレンジジャムのマフィン』

2026年10月11日 03:55
日本ハーブスイーツ協会のカモミールとオレンジジャムのマフィン

ドライカモミールを細かくミルで挽いて、手作りのオレンジジャムと一緒に生地に練り込んだ、『カモミールとオレンジジャムのマフィン』を焼き上げました。

教室が始まる前の静かな台所で、生徒さんをお迎えするために、お気に入りのティーカップをゆっくり並べていきます。
ケトルにお湯をたっぷり補充して、シュンシュンと小さく沸き立つ音を聞いていると、私の心も自然とほどけていくようです。

私の主宰するお菓子教室は、通りに面した小さなお家の一角にあります。
立派な機材があるわけでも、一度にたくさんの生徒さんが座れる広いテーブルがあるわけでもありません。
でも、お互いの手の温もりが伝わるようなこの距離だからこそ、慌ただしい毎日の中で、ふうっと深い息をついてもらえる場所でありたいなと思っています。

お菓子作りを「教える」というよりは、ハーブのやさしい香りを真ん中にして、穏やかな時間を一緒に味わっていくような、そんな感覚を大切にしているんです。

「お菓子教室に足を運ぶなんて、本当に初めてで……」
そう言って最初は少し緊張されていた生徒さんも、オーブンから甘い香りが漂い始めると、自然と表情がやわらかくなっていきます。

焼き上がりの瞬間、オーブンの扉を開けると、甘酸っぱいオレンジの香りと、カモミールのりんごに似た青い香りがふわっとお部屋いっぱいに広がりました。
「わあ、いい香りですね」と、2人で顔を見合わせて、思わず笑みがこぼれてしまいます。

きれいに膨らんだマフィンをそっと網の上に移しながら、「お家でも同じように焼けるかしら」と、生徒さんが少し不安そうに呟かれました。

最初から完璧に、上手に作れなくても、全然大丈夫なんですよね。
まずは、ハーブに触れて「あぁ、いい香りだな」と心が動く、その瞬間をただ楽しむだけで、もう十分なんです。
暮らしの隙間に、そんな自分のためだけの時間が、ほんの少しあるだけでも贅沢だと思いませんか。

持ち帰り用にマフィンをひとつずつ袋へ入れていく時間も、なんだか愛おしくて。
お家に帰って、お気に入りのお茶を淹れて、このマフィンを口に運ぶとき。
今日の台所の穏やかな空気ごと、お家の中にそっと馴染んでいってくれたらいいな、と感じています。

そんな風に、誰かと一緒に台所に立つ時間を、これからも小さく、静かに続けていけたらいいなと思っています。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180638/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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