お菓子教室目線で見た『カレンデュラのマフィン』

2026年10月09日 07:48
日本ハーブスイーツ協会のカレンデュラのマフィン

ミルしたドライカレンデュラを練り込み、
『カレンデュラのマフィン』を焼き上げました。

エプロンの紐をきゅっと結んで、
トレイの上に小さなティーカップをいくつか並べる。
そんな生徒さんをお迎えする前の、
しんとした静かな台所の空気がとても好きです。
ケトルからトントンと心地よい音がして、
お湯がゆっくり沸き上がり始める。
私の主宰するお菓子教室は、
そんな暮らしの延長線上にある小さな場所です。

「お菓子作りなんて、本当に久しぶりで」と、
最初は少し緊張した面持ちで扉を開けられる方もいらっしゃいます。
40代から60代の生徒さんが多く、
皆さん、毎日の家事や仕事にとても一所懸命な方ばかり。
だからこそ、ここでは「上手に作ること」を目標にしていません。
少人数でひとつのテーブルを囲んで、
ただ、粉に触れたり香りを嗅いだり。
教えるというよりは、
心地よい時間を一緒に味わっていくような、
そんな穏やかなお付き合いを大切にしています。

今回作ったカレンデュラのマフィンも、
オーブンに入れている間、
みんなで何度も窓を覗き込んでしまいました。
「わあ、だんだん膨らんできましたね」
「いい香りが部屋中に広がって幸せ…」
そんなふうに笑い合っていると、
なんだかこちらまで胸がじんわりと温かくなります。
焼き上がったマフィンは、
カレンデュラ特有の、
おひさまを思わせるようなやさしい黄金色。
型から外す瞬間の、あのほくほくとした温かさを、
手のひらで一緒に分かち合えることが何より嬉しいのです。

最初から完璧にできなくても、
お家に帰って形が少し歪んでしまっても、
ぜんぜん大丈夫。
「あ、私、こういう時間が好きかもしれない」
そうやって自分のための時間を愛おしく思えたなら、
それだけで、もう十分すぎるほど素敵なことだと思うのです。

焼きたてのマフィンをひとつずつ丁寧に袋へ詰めて、
「またいつでも、息抜きにいらしてくださいね」と見送る玄関。
生徒さんが帰られたあとの台所には、
ほんのりとハーブの甘い香りが残っていて、
洗い物をしながら、今日の笑顔を静かに思い返しています。
そんなふうに、誰かの日常に小さなお気に入りが増えていく。
そのお手伝いができたら、
それだけでいいのかもしれませんね。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『仕事としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180632/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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