仕事としてのハーブスイーツ『フレッシュレモンバームのカトルカール』

2026年10月05日 09:05
日本ハーブスイーツ協会のレモンバームのカトルカール

フレッシュレモンバームのカトルカールを焼き上げました。
オーブンから漂う甘く爽やかな香りに包まれながら、お気に入りの包装紙を1枚ずつ選ぶ時間は、とても心が安らぐものです。
「最初は、友達に渡していただけだったんです」
そんな風に微笑む方が、私の周りにはたくさんいらっしゃいます。
自分のおやつとして、あるいは大切な人の笑顔が見たくて焼いていたお菓子が、いつの間にか小さな手から手へと、外の世界へ広がっていく。
仕事にするつもりはなかったけれど、気がつけば「またあの香りに会いたいな」と待ってくれる人がいる。
そんな、暮らしの延長にある静かな始まりって、とても愛おしいものですね。

お店のように、毎日たくさんの数を並べる必要はありません。
自分の台所のサイズに合わせて、無理のない量だけを、丁寧に、ゆっくりと。
慌ただしく過ぎていく日常の中で、ハーブを刻み、バターを練る時間は、いつの間にか自分自身の心を灯す小さな明かりのようになってくれます。
売る、というよりも、大切に育てたものを「どうぞ」と手渡していくような感覚。
暮らしのペースを壊さずに、自分の好きな香りを誰かと分かち合える心地よさが、そこにはあります。

今回焼いたカトルカールには、摘みたてのフレッシュなレモンバームをたっぷり刻み込んでみました。
焼き上がりのやさしいきつね色に、小さな緑の粒がちりばめられていて、見ているだけでどこかホッとします。
お菓子の袋をそっと開けた瞬間に立ち上る、レモンのような、でもどこか青葉の優しさを含んだみずみずしい香り。
それを受け取った誰かが、お気に入りの紅茶を淹れて、静かなティータイムを過ごしてくれたら……そう想像するだけで、胸の奥がじんわりと温かくなります。
立派なプロの仕上がりとは少し違うかもしれないけれど、その「ひと息つく時間」を届けることこそが、このお菓子のいちばんの大切な役割なのかもしれません。

最初から完璧な自分を目指さなくても、大丈夫ですよ。
誰かのお気に入りの場所として、少しずつ、少しずつお客さんの暮らしに受け入れてもらえたら、それで十分なのだと思います。
自分の「好き」を、自分の手の届く範囲で形にしていく。
そんな働き方が、今の私にはちょうどいいみたいです。

小さな台所から始まる営みが、いつかあなたの暮らしにも、やさしく馴染んでいくといいですね。

あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。

このハーブスイーツの『趣味として楽しむハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/180546/

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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼

[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]

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