静かな台所に立って、スマホを少し遠くの棚に置いてみる。
そんな風に始まる時間は、なんだかそれだけで特別な気がします。
「今日はどんな大きさに焼こうかな、小さい型も可愛いかもしれないな」なんて思いを巡らせながら、ゆっくりエプロンの紐を結ぶ瞬間がとても好きです。
「フレッシュレモンバームのカトルカール」を焼き上げました。
お菓子作りって、毎日がんばって完璧なものを目指さなくても、十分に楽しいものなんですよね。
型通りにきれいに膨らまなくたって、それはそれで愛嬌がありますし、自分で食べるおやつなら、形が少し不揃いなのもご愛嬌です。
慌ただしい日々のなかで、ただ材料を混ぜているだけの時間が、いつの間にか小さな深呼吸になっている。
そんな風に、暮らしの中に静かに馴染んでいく感覚を、何より大切にしたいなと思っています。
オーブンから漂ってくる、焼き菓子の甘い香りと、刻んだレモンバームのみずみずしい爽やかな香り。
その二つがふんわりと重なり合って部屋を満たすとき、なんとも言えないやさしい気持ちに包まれます。
ひとくち口に含むと、ハーブの香りがそっと鼻を抜けて、お気に入りの紅茶を淹れる時間がいつもより少しだけ愛おしく感じられたりします。
「美味しくできたな」という満足感はもちろんですが、それ以上に「またあの香りに逢いたいから、今度のお休みにも焼こうかな」と思えるような、静かな愛着が湧いてくるお菓子です。
最初からプロのように上手く作ろうとしなくて大丈夫です。
お菓子作りの本に書いてある通りにいかなくても、自分のペースで、その時々の仕上がりを楽しめばいい。
回数を重ねていくうちに、だんだんと自分の手の感覚に馴染んでいくプロセスそのものが、趣味としての心地よさなのだと感じます。
今日の焼き上がりをつまみ食いしながら、次はどんなハーブを合わせてみようかな、と考えてみたり。
そんな風に、気負わずに続けていけたら素敵ですよね。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このレモンバームのカトルカールの『ハーブスイーツを作る喜び』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180098/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]