ミルしたドライレモングラスを練り込み、
『レモングラスの手ごねスコーン』を焼き上げました。
オーブンから漂う、
どこかレモンに似た、
すうっとした爽やかな香りに包まれるこの時間。
「最初は、友達に渡していただけだったんです」
そんな風におっしゃる生徒さんも、
実は少なくありません。
自分や家族のおやつとして焼いていたものが、
小さな台所から少しずつ、
外の世界へ広がっていく。
「仕事にするつもりはなかったんですけどね」
と笑うその表情は、
とても穏やかで、
どこか誇らしげでもあります。
立派なお店を構えたり、
毎日たくさんの売上を追いかけたり。
そういう大きな話ではなくて、
自分の暮らしを壊さないまま、
小さく続いていく働き方。
マルシェの小さなブースに、
自分で袋詰めしたお菓子をそっと並べる。
手から手へ、
「売る」というよりは「手渡していく」ような感覚。
そこには、
お金だけでは測れない、
「好きなものを誰かと分かち合う喜び」がじんわりと灯っています。
今回焼いたレモングラスの手ごねスコーンも、
そんな静かな営みに、
とてもよく似合うお菓子です。
ザクッとした素朴な生地を割ると、
中から立ちのぼるハーブの清々しい余韻。
受け取った方がお家でお湯を沸かし、
お気に入りの紅茶を淹れて、
ほっと一息つく。
そんなささやかなティータイムの景色を想像しながら、
粉をこねる時間は、
慌ただしい日々のなかで、
自分自身の心を小さく照らす灯りにもなってくれます。
最初からパティシエのように完璧でなくて、
もちろん大丈夫なんですよね。
「これ、美味しいからまた作って」
そんな身近な声に耳を傾けながら、
自分のペースで、
少しずつお客さんの暮らしに受け入れてもらえたら。
そんな風に、
好きを仕事にしてみる道も、
あっていいのだと思います。
無理のない、
あなただけのちょうどいい形。
そんな小さな営みが、
暮らしの延長線上にそっと馴染んでいくのも、
なんだか素敵なことのように感じます。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このレモングラスの手ごねスコーンの『趣味として楽しむハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180525/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]