棚の奥からお気に入りのドライハーブの瓶をそっと取り出すとき、ふわりと広がる香りに心がほどけていくのを感じます。
「今からオーブンを温めたら、ちょうどお茶の時間に焼き上がるかな」なんて、時計をのぞき込みながら考えるひととき。
誰かのためというよりも、ただ自分のためにそんな時間を過ごしたくて、のんびりと台所に立つ日があったりします。
今日は、少し大人っぽくて贅沢な香りの「レッドローズとカカオマスのカトルカール」を焼き上げました。
お菓子作りって、いつも完璧に、綺麗に仕上げようと思わなくても大丈夫なんですよね。
ちょっと形が膨らみすぎちゃったかなとか、今回は焼き色が濃いめだったかな、なんていうちょっとした違いも、お家で楽しむ趣味だからこその愛おしさ。
日々の慌ただしさから少しだけ離れて、ただ材料をぐるぐると混ぜ合わせる。
そんなシンプルな作業をしていると、いつの間にか心の深いところで、心地よい呼吸が戻ってくるような感覚になります。
オーブンの扉を開けた瞬間、カカオのほろ苦いコクのある香りと、ミルしたローズの優雅でやさしい香りが混ざり合って、部屋いっぱいに広がります。
焼き上がりのこの香りに触れるだけでも、なんだか贅沢なご褒美をもらったような気分になるから不思議です。
薄くスライスして口に運ぶと、カカオマスのビターな味わいのあとに、ローズの華やかな余韻がそっと残ります。
お気に入りのカップに温かい飲み物を注いで、ただ静かにこのお菓子を味わう時間は、暮らしのなかに少しずつ定着していく、小さな宝物のようにも感じられます。
最初から思い通りに作れなくても、全然気にしなくていいのかもしれません。
レシピの数字をきっちり守ることよりも、自分の手でハーブに触れて、その心地よさを感じることの方がずっと素敵です。
毎回少しずつ違う表情を見せてくれるお菓子たちと、のんびりとお付き合いしていくうちに、自然と自分の暮らしに馴染んでいくものだったりします。
今日はどんな風に焼き上がったかな、と焼き型を覗き込むときのワクワクする気持ち。
そんな風に、気負わない距離感で、ハーブのある時間を静かに楽しんでいけたらいいなと思います。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このレッドローズとカカオマスのカトルカールの『ハーブスイーツを作る喜び』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180099/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]