摘みたての葉を細かく刻んで、生地へとそっと混ぜ合わせる。
オーブンの前で待つこと数十分、部屋中に広がる爽やかな香りに包まれながら「フレッシュレモンバームのカトルカール」を焼き上げました。
型から取り出すときの、あのじんわりとした温かさ。
手に伝わる重みが、なんだかとても愛おしく感じられます。
お菓子作りというと、つい「失敗しないように」「きれいに膨らませなきゃ」と身構えてしまうかもしれませんね。
でも、ハーブスイーツを作る時間は、もっと自由で、もっと自分をいたわるためのもの。
刻んだばかりのレモンバームが指先に残す、少し青っぽい、けれど鼻を抜ける清涼感のある香り。
ボウルの中でバターと砂糖が混ざり合い、少しずつ白く、ふんわりと変化していく様子をただ眺める。
そんな、静かに手元に集中する時間が、ざわついていた心をゆっくりと整えてくれるように感じます。
焼き上がったカトルカールを切り分けると、断面には小さな緑の粒たちが宝石のように散らばっています。
ひとくち頬張れば、レモンに似たハーブの香りが、バターの優しい甘さを引き立てて、すうっと喉の奥へ消えていく。
その余韻に浸っていると、忙しない日常のあれこれが、ほんの少しだけ遠くに追いやられるような気がします。
誰かのために焼くのも素敵ですが、まずは自分のために。
完璧な形じゃなくても、少し焼き色が濃くなってしまっても、それはあなたがその時、その場所で大切に作った証です。
「あ、いい香り」
そう思えたなら、もうそれだけで、その日のお菓子作りは大成功なのだと思います。
お菓子と向き合う時間は、自分自身と向き合う時間。
そんな風に、ゆっくりとはじめていけたら、なんだか毎日が少しだけ軽やかになりそうですね。
正解を探すよりも、今の心地よさを大切に。
ハーブが運んできてくれる穏やかなひとときが、あなたの暮らしに寄り添ってくれますように。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このフレッシュレモンバームのカトルカールの『ハーブの育て方と手に入れ方』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/178428/
一一一一一一一一一一一一一一一一
■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]