視界の隅に、赤くて小さな花びらがきらりと光ります。
「レッドローズとカカオマスのカトルカール」を作りました。
今日は少しだけ焼こうと思う。
そう思い立って、お気に入りのマグカップを棚から取り出します。
ハーブ缶を並べながら今日はどれにしようか考える時間は、なんだかそれだけでちょっと嬉しくなるものです。
きれいに片付いたキッチンでなくても、いつものエプロンをきゅっと結べば、それでおやつの時間の準備は万全です。
カトルカールは、フランス語で「4分の4」という意味。
バター、お砂糖、卵、小麦粉を同じ量ずつ混ぜて焼く、とてもシンプルで気楽なお菓子です。
今回はそこに、細かくミルしたドライレッドローズと、細かく刻んだカカオマスを贅沢に練り込んでみました。
気負わずに、自分のペースでぐるぐると材料を混ぜていく。
ただそれだけなのに、ハーブの香りがふわりと立ち上ると、見慣れた台所の空気が少しだけ新しくなるような気がします。
最初から完璧に、まるでお店のように上手で作れなくても大丈夫。
少し不揃いな焼き上がりになっても、それが「わが家のおやつ」の愛嬌です。
オーブンから取り出して、少し冷めた頃。
焼き上がったカトルカールを包丁で切り分けると、断面からローズの優雅な香りと、カカオマスのビターで奥深い香りが、優しくお部屋に広がっていきます。
特別な日のおもてなしではなく、いつものお皿にそのままぽんと置いて、家族で自然につまんでいく。
「あ、今日のちょっと美味しいね」なんて言葉が聞こえてきたら、それだけで充分だと思うのです。
暮らしのリズムを壊さない、これくらいの手軽さ。
気が向いたときにだけ、ちょっと楽しいから焼いてみる。
そんな風にお菓子作りが日々の暮らしに自然と混ざっていく心地よさを、少しずつ好きになっていけたら素敵ですね。
ハーブティーを飲みながら、焼き上がりをのぞき込む。
そんな穏やかな時間が、今日も小さく灯っています。
オーブンの余熱がまだ少し残る台所で、エプロンを外してひと息つきました。
あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを。
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このレッドローズとカカオマスのカトルカールというハーブスイーツの『朝昼晩のハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/174248/
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■まず最初に、全体像を静かに読み進めたい方はこちらをどうぞ▼
[https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/]