それぞれのハーブの歴史『レモングラスのスノーボールクッキー』

2026年04月11日 18:23
日本ハーブスイーツ協会の、レモングラスのスノーボールクッキーの画像

『レモングラスのスノーボールクッキー』

このハーブスイーツに使用しているハーブの歴史について、少し紐解いてみましょう。
レモングラスという名前を聞くと、真っ先に爽やかなシトラスの香りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
その名の通り、レモンのような瑞々しい香りを持ちながら、シュッと鋭く伸びた葉が特徴的なこのハーブは、古くから世界中の人々の暮らしに寄り添い、大切にされてきました。

レモングラスの故郷は、熱帯アジアやインドといった日差しの強い地域だと言われています。
インドでは数千年も前から、伝統的な医学の中で「冷やすハーブ」として重宝されてきました。
熱い地域で暮らす人々にとって、この清潔感あふれる香りは、心と体をすっきりと整えてくれる天の恵みのような存在だったのかもしれません。
また、その香りの主成分である「シトラール」には、虫を寄せ付けない力があることも古くから知られていました。
そのため、人々の住まいの周りに植えられたり、乾燥させた葉を生活の知恵として活用したりと、単なる食用だけでなく、暮らしを守るお守りのような役割も果たしてきたのです。

中世から近世にかけて、スパイスやハーブの交易が盛んになると、レモングラスの魅力はヨーロッパや世界各地へと広がっていきました。
特に、タイ料理の「トムヤムクン」に代表されるように、東南アジアの食文化には欠かせない存在となり、その独特の清涼感は多くの美食家たちを虜にしてきました。

現代では、リフレッシュしたい時のハーブティーとしても親しまれていますが、実はこうしてスイーツに取り入れるのも、ハーブの新しい楽しみ方として注目されています。
今回お届けしたスノーボールクッキーは、そんな長い歴史を持つレモングラスを、現代の私たちが最も心安らぐ形へとアレンジしたものです。

口に含んだ瞬間にほろほろと崩れる繊細な食感と、後から追いかけてくるレモングラスの清々しい香りは、まるで遠い異国の草原を吹き抜ける風のよう。
古の人々がこの香りに癒やしを見出したように、現代の私たちにとっても、ひとときの休息に彩りを添えてくれる特別な風味となってくれます。

ハーブが歩んできた長い歴史に想いを馳せながら、このクッキーを一粒、お口に運んでみてください。
きっと、ただ甘いだけではない、大地の力強さと優しさを感じていただけるはずです。
自然が育んだ香りの魔法が、あなたのティータイムをより深く、豊かなものにしてくれることでしょう。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの『お菓子とハーブの親和性』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/171812/



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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/

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