『ハーブスイーツを仕事にしたい方が最初に考えること』

2026年09月12日 00:16
日本ハーブスイーツ協会

ハーブスイーツが好き。

作ることも楽しい。

少しずつ知識も増えてきた。

そんな時間を重ねていると、

「いつか、これを仕事にできたらいいな」

と思うことがあります。

販売してみたい。

教室を開いてみたい。

誰かに教えてみたい。

レシピを伝えてみたい。

ハーブスイーツを通して、自分なりの活動をしてみたい。

そんな気持ちが生まれることもあるでしょう。
でも、

「仕事にするなら、何から始めればいいの?」

と考えると、急に難しく感じるかもしれません。

資格。

許可。

お店。

SNS。

集客。

価格。

たくさんの言葉が浮かんできます。
けれど、最初から全部を考える必要はありません。
仕事にしたいと思ったとき、最初に考えたいのは、

「どんな形で、誰に、何を届けたいのか」

という、とても基本的なところです。

今回は、ハーブスイーツをいつか仕事にしたい方へ、最初に整理しておきたいことをやさしく考えてみたいと思います。

〜まず「なぜ仕事にしたいのか」を考えてみる〜

最初に考えたいのは、

「なぜ仕事にしたいのか」

ということです。

ハーブスイーツが好きだから。

作ることが好きだから。

誰かに喜んでもらえたから。

ハーブの魅力を伝えたいから。

自分の経験を活かしたいから。

小さくても、自分の仕事を持ちたいから。

理由は人それぞれです。
どれが正しいということではありません。
でも、自分の理由が少し見えていると、そのあとに選ぶ形も考えやすくなります。

〜「好き」と「仕事」は、同じ部分もあれば違う部分もあります〜

好きなことを仕事にできたら、うれしい。
そう思う方も多いでしょう。

でも、趣味として作ることと、仕事として届けることでは、少し違う部分もあります。

自分が食べるなら、

今日は少し形が不揃いでもいい。

香りが少し弱くてもいい。

また次に調整しよう。

それで構いません。

でも、誰かからお金をいただいて届ける場合には、

味。

品質。

衛生。

説明。

価格。

受け渡し。

さまざまなことに責任が生まれます。
この違いを知っておくことは、とても大切です。

〜仕事にする形は、販売だけではありません〜

「お菓子を仕事にする」

というと、お店を開いて販売する姿を思い浮かべるかもしれません。
でも、仕事の形はひとつではありません。

お菓子を販売する。

少人数の教室を開く。

ワークショップをする。

レシピを作る。

文章を書く。

写真を届ける。

講座を作る。

イベントに参加する。

誰かの商品づくりを手伝う。

ハーブスイーツについて伝える方法はいろいろあります。
最初から店舗を持つ必要はありません。

〜自分は「作ること」が好きなのかを考える〜

まず、

「私は何が一番好きなんだろう」

と考えてみます。

お菓子を作ること。

新しい組み合わせを考えること。

人に教えること。

ハーブについて話すこと。

写真を撮ること。

文章を書くこと。

同じハーブスイーツが好きでも、好きな部分は違います。
ここが分かると、向いている仕事の形も見えやすくなります。

〜作ることが好きなら、販売という形があります〜

お菓子を作る時間そのものが好き。

同じものを何度も丁寧に作ることが苦にならない。

そんな方なら、販売という形に興味を持つかもしれません。

クッキー。

スコーン。

パウンドケーキ。

季節の焼き菓子。

少量から届ける方法もあります。

ただし、食品を販売する場合には、衛生管理や表示、必要な許可など、確認すべきことがあります。
実際に販売を始める際には、自分の地域や販売方法に応じたルールを必ず確認します。

〜人に伝えることが好きなら、教室という形もあります〜

「作るのも好きだけれど、人に教える時間も好き」

という方もいます。

そんな場合は、教室という形があります。

少人数のレッスン。

親子で楽しむ時間。

季節のハーブスイーツ教室。

オンラインでの学び。

教室では、お菓子を作れることだけではなく、

どう説明するか。

どこでつまずきやすいか。

どうすれば初めての人にも分かりやすいか。
そうした視点も必要になります。

〜レシピを考えることが好きな人もいます〜

お菓子をたくさん作るより、

「このハーブと何を合わせよう」

と考えることが好きな人もいます。

カモミールとりんご。

ローズマリーと柑橘。

ミントとチョコレート。

ローズとベリー。

組み合わせを考え、試作し、言葉にする。
それ自体がひとつの仕事につながることもあります。
自分がどの工程を一番楽しんでいるかを知ることは、大切です。

〜書くことや発信することも仕事につながります〜

ハーブスイーツの魅力を、

文章。

写真。

動画。

レシピ。

講座。

こうした形で伝える方法もあります。
必ずしも自分で大量にお菓子を販売しなくても、

「伝えること」

を仕事にする道があります。

自分が何を届けるときに自然でいられるのか。
そこを考えてみます。

〜誰に届けたいのかを考える〜

仕事にするときには、

「誰に届けたいのか」

も大切です。

ハーブ初心者。

お菓子作りが好きな人。

自然の香りを暮らしに取り入れたい人。

親子でお菓子作りを楽しみたい人。

新しい趣味を探している人。

将来仕事にしたい人。

相手が違えば、届ける内容も変わります。
すべての人に届けようとしなくても構いません。

「どんな人に喜んでもらいたいか」でも考えられます

難しく考えなくても、

「どんな人に食べてもらえたらうれしいかな」

と考えてみます。

忙しい午後に、小さな焼き菓子を楽しみたい人。

ハーブは好きだけれど、お菓子に使ったことがない人。

いつものお菓子に少し新しい香りを加えてみたい人。

そんな具体的な人が見えてくると、作るものも少しずつ決まってきます。

〜自分が好きなものと、相手が求めるものの間を見る〜

仕事では、

「自分が作りたいもの」

だけではなく、

「相手が楽しめるもの」

も考えます。

ローズの香りを強く出したお菓子が自分は好き。
でも、初めて食べる人には少し強いかもしれない。

そんな場合には、香りを少し穏やかにする。

知っている果物と合わせる。

食べやすい形にする。

自分の好みを消すのではありません。
届ける相手を思いながら、少し調整します。

〜何を「自分らしさ」にするのか〜

仕事として続けていくと、

「ほかのお菓子との違いは何だろう」

と考えることがあります。

でも、最初から大きな特徴を作らなくても構いません。

季節を大切にする。

香りを強くしすぎない。

焼き菓子を中心にする。

身近な果物とハーブを合わせる。

暮らしの中で楽しめるものを作る。

こうした小さな積み重ねも、その人らしさになります。

〜「ハーブを使うこと」だけを特徴にしすぎなくてもいい〜

ハーブを使っている。

それはひとつの特徴です。

でも、

「ハーブ入りだから特別」

だけではなく、

ちゃんとおいしい。

また食べたい。

また作りたい。

そう思ってもらえることも大切です。
ハーブが主役であっても、お菓子としてのおいしさを忘れない。
仕事として届けるなら、そこは大切な土台になります。

〜まずは定番をひとつ作る〜

仕事にしたいと思ったとき、たくさんのレシピが必要なように感じるかもしれません。
でも、最初から何十種類もなくて構いません。

まずは、

「これは自分らしく作れる」

というものをひとつ。

カモミールのクッキー。

ローズマリーのスコーン。

ミントとチョコレートの焼き菓子。

何でも構いません。
繰り返し作れる定番がひとつあることは、大きな支えになります。

〜定番には、再現できることも大切です〜

一度だけおいしくできた。

それも素敵です。

でも、仕事にするなら、

もう一度作れる。

来週も作れる。

季節が変わっても大きくぶれない。
そうした再現性も必要になります。

材料を量る。

焼き時間を見る。

香りを確認する。

記録を残す。

繰り返すことで、少しずつ安定していきます。

〜「自分がおいしい」から一歩外へ出てみる〜

自分では好き。

では、ほかの人はどう感じるだろう。
ここも仕事にする前の大切な段階です。

家族。

友人。

知人。

無理のない範囲で食べてもらい、感想を聞いてみる。

「香りはどうだった?」

「強かった?弱かった?」

「また食べたい?」

そんな率直な声が参考になります。
自分一人では気づかなかったことが見えることがあります。

〜かといって、感想をすべて取り入れる必要はありません〜

誰かに食べてもらうと、いろいろな意見が返ってきます。

もっと甘いほうが好き。

もっと香りが強いほうがいい。

私はこの香りが苦手。

全部に合わせようとすると、自分のお菓子が分からなくなります。

感想は参考にする。

でも最後は、

「私は何を届けたいか」

へ戻ります。

仕事には、相手を見ることと、自分の基準を持つことの両方が必要です。

〜小さく試してみることもできます〜

仕事にするかどうかを、頭の中だけで決める必要はありません。
小さな経験から見えることがあります。

知人に作ってみる。

小さなイベントを考えてみる。

教える練習をしてみる。

自分のレシピを文章にしてみる。

少しずつ外へ出してみる。

その中で、

「これは楽しい」

「これは思ったより大変」

と分かってきます。

〜最初から大きな事業にしなくてもいい〜

仕事にするという言葉には、大きな響きがあります。

店舗。

設備。

ホームページ。

たくさんの商品。

でも、最初は小さくても構いません。

月に一度。

一種類。

少人数。

一つの講座。

自分が管理できる範囲から始める。
小さく始めることで、続けられるかどうかも見えてきます。

〜売上だけでなく「続けられるか」を考える〜

仕事にすると、売上は大切です。
でも、それだけではありません。

作る時間。

準備する時間。

買い物。

片付け。

連絡。

発信。

事務。

仕事には、お菓子を作る以外の時間もあります。
その全部を含めて、

「この形なら続けられるかな」

と考えます。

〜好きなことほど、時間の計算を忘れやすい〜

お菓子作りが好きだと、

「作っている時間は楽しいから」

と、自分の時間を小さく見積もってしまうことがあります。

でも、仕事にするなら、

仕込み。

焼成。

包装。

片付け。

材料の発注。

連絡。

それらも仕事の時間です。
自分の時間を大切に考えることも、長く続けるために必要です。

〜価格は、材料費だけでは決まりません〜

販売を考え始めると、

「いくらで売ればいいの?」

という疑問が出てきます。

材料費だけを足して価格を決めると、続けにくくなることがあります。

包材。

光熱。

設備。

移動。

時間。

さまざまなものがあります。

仕事として続けたいなら、

「買いやすい価格」

だけではなく、

「自分も続けられる価格」

を考える必要があります。

〜安くすることだけが、やさしさではありません〜

最初だから安く。

知り合いだから安く。

自信がないから安く。

そう考えることがあります。

でも、無理な価格では長く続けられません。
続けられなくなれば、届けることもできなくなります。
適切な価格を考えることも、仕事の一部です。

〜衛生や安全は「好き」だけでは越えられない部分です〜

自宅で自分のために作る場合と、誰かへ販売する場合では責任が違います。

食品として届けるなら、

衛生管理。

保存。

賞味期限。

原材料。

アレルギー。

包装。

こうしたことをきちんと考える必要があります。
ハーブについても、食品として適切なものを使うことが基本です。
仕事にするからこそ、楽しさと同じくらい大切な部分です。

〜販売するなら、必要なルールを確認する〜

食品の製造や販売には、方法や地域によって確認すべきルールがあります。

どこで作るのか。

どのように販売するのか。

どんなお菓子を扱うのか。

それによって必要な確認事項が変わる場合があります。
実際に仕事として販売を始める段階では、地域の保健所など、適切な窓口へ確認することが大切です。

分からないまま始めない。
これも、安心して続けるための準備です。

〜アレルギーへの配慮も欠かせません〜

焼き菓子には、

小麦。

卵。

乳。

ナッツ類。

などを使うことがあります。
見た目だけでは分からない材料もあります。

誰かへ届けるなら、

何が入っているのか。

きちんと伝えられるようにします。
ハーブを使っていることについても、分かるようにしておくと安心です。

〜「身体によいお菓子」と言い切らないことも大切です〜

ハーブを扱っていると、

自然。

健康。

身体によさそう。

そんな印象を持たれることがあります。
でも、ハーブスイーツは医療や治療のためのものではありません。

仕事として伝えるときにも、

「これを食べれば治る」

「この不調に効く」

といった方向へ安易に結びつけないことが大切です。

まずは、お菓子として。

香りを楽しむ。

おいしく味わう。

その立ち位置を大切にします。

〜知識は、相手への安心にもつながります〜

仕事にしたいと思うと、

「もっと勉強しなければ」

と焦ることがあります。

すべてを知る必要はありません。

でも、

自分が使うハーブについて。

材料について。

お菓子作りについて。

説明できる範囲を少しずつ増やしていく。

それは、自分のためだけではなく、相手の安心にもつながります。

〜分からないことを調べられることも大切です〜

仕事をしていると、知らないことも出てきます。
全部を暗記している必要はありません。

分からない。

では、確認する。

必要なら専門機関へ尋ねる。

曖昧なまま答えない。

そうした姿勢も大切です。

知識量だけではなく、丁寧に確認できることも信頼につながります。

〜資格は「仕事を始める魔法」ではありません〜

資格に興味を持つ方もいるでしょう。

体系的に学べる。

知識を整理できる。

ひとつの区切りになる。

自信につながる。

そうしたよさがあります。

でも、資格を取れば自動的に仕事になるわけではありません。

実際に作る。

届ける。

相手の声を聞く。

続ける。

そうした経験も必要です。

資格は、仕事を支えるひとつの土台として考えるとよいでしょう。

〜仕事にする前に、学ぶ期間があってもいい〜

すぐに販売しなくても構いません。

まず一年、作ってみる。

ハーブを知る。

季節ごとの香りを経験する。

自分の定番を作る。

そんな時間があってもよいのです。

急いで仕事にしなくても、学んだ時間は無駄にはなりません。

〜趣味のままにしておく選択もあります〜

仕事にしたいと思っていたけれど、
作っているうちに、

「やっぱり趣味として楽しむほうが好き」

と気づくこともあります。

それも大切な答えです。

好きなことを、必ず仕事にする必要はありません。

趣味だから守れる自由もあります。

〜途中で仕事の形が変わってもいい〜

最初は販売したかった。
でも、教えるほうが楽しかった。

最初は教室を考えていた。
でも、文章を書くことが好きだった。

そんな変化もあります。

最初に決めた形を、一生続けなければならないわけではありません。
やってみたからこそ、自分に合う形が分かることがあります。

〜自分の暮らしとの相性も考える〜

仕事は、人生の中にあります。

家族。

本業。

子育て。

介護。

自分の時間。

季節。

暮らしとのバランスがあります。
ハーブスイーツの仕事だけを切り離して考えるのではなく、

「今の暮らしの中で、どのくらいならできるかな」

と考えます。

〜小さく始めることには、大きな意味があります〜

小さく始めると、

自分に向いているか分かる。

相手の反応が分かる。

必要な準備が分かる。

無理があるところも分かる。

そして、必要なら修正できます。

最初から大きく作ってしまうより、学びながら育てていくことができます。

〜仕事は「続けること」まで含めて考える〜

一度販売する。

一度教室をする。

それなら勢いでもできるかもしれません。
でも、仕事として考えるなら、

来月もできるか。

半年後もできるか。

一年後も無理がないか。

そんな視点が必要になります。
続けられる大きさを選ぶ。

これは、とても大切です。

〜「何を足すか」より「何が必要か」を考える〜

仕事にしたいと思うと、

資格を増やす。

道具を増やす。

商品を増やす。

SNSを増やす。

いろいろ足したくなることがあります。

でも、最初に必要なのは、

誰に届けたいのか。

何を届けたいのか。

どんな形なら続けられるのか。

その土台です。
必要なものは、そのあとに少しずつ見えてきます。

〜自分が届けたい時間を考えてみる〜

ハーブスイーツそのものだけでなく、

「そのお菓子を通して、どんな時間を届けたいか」

と考えてみるのもよいでしょう。

忙しい午後に、少し休む時間。

家族と一緒に焼く時間。

季節の香りに気づく時間。

新しいことを学ぶ時間。

お菓子の向こう側にある時間を考えると、自分の仕事の輪郭が少し見えてきます。

〜最初に必要なのは、大きな決意ではありません〜

「仕事にする」

という言葉を使うと、

人生を変えるような大きな決断に感じることがあります。
でも、最初からそこまで決めなくてもよいのです。

まず、

自分は何が好きなのか。

誰に届けたいのか。

どんな形ならできそうなのか。

ひとつずつ考える。

そして、小さく試してみる。

そのくらいからで十分です。

〜ハーブスイーツを仕事にするなら、まず自分の足元から〜

ハーブスイーツを仕事にしたい。
そう思ったとき、

最初に店舗を探さなくても。

たくさんの商品を作らなくても。

急いで発信を始めなくても構いません。

まず、自分の中を少し見てみます。

なぜ、これを仕事にしたいのか。

何をしている時間が一番好きなのか。

誰に喜んでもらえたらうれしいのか。

何なら無理なく続けられそうなのか。

そして、ひとつ作ってみる。

誰かに食べてもらう。

もう一度作る。

少し記録する。

必要なことを学ぶ。

そんな小さな積み重ねの中から、仕事の形は少しずつ見えてきます。

好きだからこそ、急がない。
仕事だからこそ、楽しさだけでなく責任も知る。

そして、自分にも相手にも無理のない形を探していく。

ハーブスイーツを仕事にする最初の一歩は、

「何を始めるか」

よりも、

「自分は何を届けたいのか」

を考えるところから始まるのだと思います。


日本ハーブスイーツ協会
白水

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https://www.herbsweets-japan.com/

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