ハーブスイーツに興味はあるけれど、
「自分には合わないかもしれない」
と思うことがあります。
香りが強そう。
少し苦そう。
青っぽい風味がありそう。
普通のお菓子のほうが好きかもしれない。
そんなふうに感じることもあるでしょう。
実際、ハーブスイーツは誰にでも必ず合うものではありません。
香りの好みは人それぞれです。
甘さの好みも違います。
食感の好みも違います。
だからこそ、
「合わないと感じたらどうしよう」
と心配しすぎる必要はありません。
無理に好きになる必要もありません。
今回は、ハーブスイーツが合わないと感じやすいポイントと、無理をせず楽しむための考え方をやさしく整理してみます。
〜香りに敏感な人は、強く感じやすいことがあります〜
ハーブスイーツでまず大きいのは、香りです。
ローズマリー。
ミント。
ローズ。
カモミール。
どれも、それぞれに個性があります。
香りに敏感な人は、少量でも強く感じることがあります。
「思ったより香る」
「少し重たい」
そう感じることもあるでしょう。
でも、それはハーブスイーツそのものが合わないというより、香りの強さが自分に合っていないだけかもしれません。
まずは控えめなものから試す方法があります。
〜花の香りが苦手な人もいます〜
ローズやカモミールのような、花を思わせる香りが好きな人もいれば、
「お菓子にはあまり入っていてほしくない」
と感じる人もいます。
華やかな香りが好きかどうかは、完全に好みです。
花の香りが苦手なら、無理にローズ系を選ぶ必要はありません。
ローズマリー。
ミント。
レモン系のハーブ。
違う方向の香りから試してみることもできます。
〜青々しい香りが苦手な人もいます〜
ローズマリーやタイム、ミントなどには、青々しい香りがあります。
料理では好きでも、甘いお菓子と一緒になると、
「少し違和感がある」
と感じることがあります。
それも自然なことです。
甘いものと青い香りの組み合わせに慣れていないだけかもしれません。
柑橘やチョコレートなど、知っている味と合わせることで受け取りやすくなることもあります。
〜「お菓子は甘いもの」というイメージが強い人〜
お菓子には、
甘い。
バターの香り。
チョコレート。
果物。
そんな分かりやすいおいしさがあります。
そこへハーブが入ると、少し違った印象が加わります。
「甘いだけのお菓子が好き」
という人には、その香りが余計に感じられることもあります。
だからといって、どちらが正しいということではありません。
シンプルなお菓子が好きな人は、そのよさを楽しめばよいのです。
〜新しい味に慎重な人は、最初に戸惑いやすい〜
知らない味に対して慎重になる人もいます。
見慣れたクッキーに、知らない香り。
それだけで、
「ちょっと苦手かも」
と思うことがあります。
そんな場合は、いきなり個性的なものを選ばず、
カモミールとりんご。
ミントとチョコレート。
ローズマリーと柑橘。
知っている味の中へ、少しだけ新しい香りを入れる。
そのくらいから始めると入りやすくなります。
〜香りより食感を楽しみたい人〜
お菓子の楽しみ方は人それぞれです。
さくさくしたクッキー。
ふわふわのケーキ。
ざくっとしたナッツ。
とろりとしたクリーム。
食感が一番大事という人もいます。
そんな人にとっては、ハーブの香りがそれほど魅力にならないこともあります。
それでも構いません。
ハーブスイーツを楽しむ理由は、香りだけでなくてもよいのです。
食感の好きなお菓子に、ごく少量のハーブを加えるところからでも十分です。
〜ハーブティーが苦手だから、ハーブスイーツも苦手とは限りません〜
ハーブティーが苦手な方もいます。
「じゃあ、ハーブスイーツも無理かな」
と思うかもしれません。
でも、必ずしも同じではありません。
ハーブティーでは香りがそのまま前に出ます。
一方、お菓子では、
バター。
砂糖。
果物。
チョコレート。
などと一緒になります。
そのため、
「ハーブティーは苦手だけど、ハーブのクッキーなら好き」
ということもあります。
飲み物とお菓子では、感じ方が違います。
〜逆に、ハーブティーが好きでもお菓子では違うこともあります〜
反対に、ハーブティーは好きだけれど、
「お菓子になると少し違う」
と感じる人もいます。
カモミールはお茶で飲むのが好き。
ミントは飲み物で楽しみたい。
ローズマリーは料理で使うほうが好き。
それも自然な好みです。
同じハーブでも、使い方によって印象は変わります。
〜香りが強すぎるハーブスイーツを最初に食べると苦手になりやすい〜
初めて食べたハーブスイーツの香りが強すぎると、
「ハーブスイーツって、全部こういう感じなのか」
と思ってしまうことがあります。
でも、ハーブの種類も量もさまざまです。
強く香るもの。
ほんのり香るもの。
果物と一緒にやさしくまとまるもの。
いろいろあります。
一度の経験だけで、すべてを決めなくても大丈夫です。
〜「身体によさそうだから食べなければ」と思うと楽しみにくくなります〜
ハーブには、自然や植物のイメージがあります。
そのため、
「身体によさそう」
「食べたほうがいいのかな」
と思うことがあります。
でも、ハーブスイーツは義務で食べるものではありません。
まずは、お菓子です。
おいしい。
香りが好き。
楽しい。
そこからで十分です。
「よさそうだから我慢して食べる」
ようになると、お菓子の楽しさから離れてしまいます。
〜苦手な香りを無理に克服しなくてもいい〜
好き嫌いはあります。
ローズが苦手。
ミントが苦手。
カモミールが苦手。
それで構いません。
「ハーブを学ぶなら、全部好きにならなければ」
と思う必要はありません。
食べ物の好みは、それぞれです。
好きなものを見つけるほうが、ずっと楽しく続けられます。
〜一種類苦手でも、ほかのハーブなら合うことがあります〜
ローズが苦手だから、ハーブスイーツ全部が苦手。
そうとは限りません。
花の香りは苦手だけれど、ミントは好き。
ミントは苦手だけれど、カモミールは好き。
ローズマリーなら料理の延長で楽しめる。
そんなこともあります。
ハーブというひとつの言葉の中に、かなり違う香りがあります。
〜甘いお菓子にハーブを合わせることへ違和感がある人〜
「ハーブは料理に使うもの」
というイメージが強い方もいます。
ローズマリーは肉料理。
タイムは煮込み。
ミントは飲み物。
そう思っていると、お菓子に入っているだけで違和感を持つことがあります。
そんな場合も、無理に理解しようとしなくて大丈夫です。
実際に少し試して、
「意外と合う」
と思えば続ければよい。
「やっぱり料理のほうが好き」
と思えば、それもひとつの答えです。
〜見た目を重視する人には、ハーブの魅力が分かりにくいことも〜
ハーブスイーツは、見た目がとてもシンプルなこともあります。
普通のクッキー。
普通のスコーン。
でも、食べると香る。
そのため、
「華やかな見た目のお菓子が好き」
という人には、最初は魅力が伝わりにくいことがあります。
もちろん、食用の花やハーブを見た目にも活かすことはできます。
自分がどこに魅力を感じるかで、選び方は変わります。
〜強い刺激を求める人には物足りないこともあります〜
ハーブスイーツは、必ずしも強い味のお菓子ではありません。
穏やかに香る。
あとから少し感じる。
そんなものもあります。
濃厚な甘さ。
強い酸味。
はっきりした味。
そういうお菓子が好きな人には、
「少し物足りない」
と感じることもあるでしょう。
その場合は、チョコレートや果物など、味のしっかりした素材とハーブを合わせる方法もあります。
〜反対に、強いハーブが苦手なら穏やかな組み合わせから〜
香りが強いのが苦手なら、
カモミールとりんご。
レモン系のハーブと柑橘。
少量のミントとチョコレート。
など、知っている素材に支えてもらう方法があります。
最初からハーブを主役にしなくてもよいのです。
〜ハーブの量が少ないお菓子から試してもいい〜
「ハーブ入り」と聞くと、しっかり香るものを想像するかもしれません。
でも、ほんの少しだけ使ったものもあります。
食べたあと、
「あ、少し香る」
くらい。
そのくらいからなら、苦手意識がある人でも試しやすいかもしれません。
〜好きなお菓子を入口にする〜
ハーブから選ぶのではなく、お菓子から選んでもよいのです。
チョコレートが好きなら、ミントとチョコレート。
りんごが好きなら、カモミールとりんご。
スコーンが好きなら、ローズマリーを少し。
好きなものが土台にあると、新しい香りも受け取りやすくなります。
〜一口だけ試すくらいでもいい〜
最初からひとつ全部食べなくても構いません。
少しだけ。
一口。
香りを確かめる。
「あ、好きかも」
と思えばもう少し。
「これは苦手だな」
と思えば、それで終わり。
無理をしないことが大切です。
〜誰かの「おいしい」が自分の「おいしい」とは限りません〜
評判の組み合わせ。
人気のハーブ。
おすすめのお菓子。
いろいろあります。
でも、誰かが好きだから自分も好きとは限りません。
ローズが大好きな人もいる。
苦手な人もいる。
どちらも間違いではありません。
自分の感覚を大切にしてよいのです。
〜流行っているから好きになる必要もありません〜
ハーブ。
ナチュラル。
植物。
こうした言葉に魅力を感じる人もいます。
一方で、流行やイメージにはあまり興味がない人もいます。
それでも構いません。
お菓子は、自分がおいしく食べられることが一番です。
「好きにならなければ」
というところから始める必要はありません。
〜家族全員が同じものを好きでなくてもいい〜
家庭で作ると、
「家族みんなが食べられるものを」
と思うことがあります。
でも、
子どもはプレーン。
自分はカモミール。
家族の一人はローズマリー。
好みが分かれてもよいのです。
生地を分けて一部だけハーブを入れる方法もあります。
全員を同じ好みにそろえなくても、お菓子作りは楽しめます。
〜少量ずつ作ると気楽です〜
初めてのハーブなら、たくさん作らなくてもよいでしょう。
生地を少し分ける。
数枚だけハーブ入りにする。
小さなマフィンを作る。
それくらいなら、
「もし好みじゃなかったらどうしよう」
という不安も小さくなります。
合わなかった理由を少しだけ見てみる
もし、
「ちょっと苦手だった」
と思ったら、理由を軽く考えてみます。
香りが強かった?
甘さとの組み合わせ?
ハーブそのものが苦手?
葉の食感が気になった?
お菓子の種類が好みではなかった?
理由が分かれば、
「次は量を減らしてみよう」
「このハーブはやめておこう」
と選べます。
〜そこで終わりにしても大丈夫です〜
理由を分析したからといって、もう一度挑戦しなければならないわけではありません。
「私はこれが苦手なんだな」
と分かった。
それで十分です。
好きなものを知ることと同じように、苦手なものを知ることも、自分の好みを知ることです。
〜時間が経つと好みが変わることもあります〜
以前は苦手だった香りが、数年後には好きになることもあります。
反対に、以前好きだったものが今はそれほどでもないこともあります。
味覚や香りの好みは、ずっと同じとは限りません。
今は苦手。
それなら今は選ばない。
また気になったら、そのとき試す。
それくらいの距離でよいと思います。
〜作ることは好きだけれど、食べるのは少しでいい人もいます〜
ハーブを育てることが好き。
香りを嗅ぐのが好き。
お菓子作りも好き。
でも、甘いものをたくさん食べるのは好きではない。
そんな人もいます。
それなら、小さく作る。
誰かと分ける。
少しだけ味見する。
楽しみ方はひとつではありません。
〜食べるより、香りや作る時間を楽しんでもいい〜
ハーブスイーツの魅力は、食べることだけではありません。
ハーブを刻んだときの香り。
オーブンから漂う香り。
庭から摘む時間。
組み合わせを考える時間。
そこが好きという人もいるでしょう。
全部を同じように楽しむ必要はありません。
〜「合わない人」を決める必要はありません〜
ここまでいろいろな例を挙げましたが、
「こういう人はハーブスイーツに向いていない」
と決めることが目的ではありません。
香りに敏感でも、好きなハーブはあるかもしれません。
新しい味が苦手でも、ひとつだけ気に入る組み合わせがあるかもしれません。
反対に、ハーブが大好きでも、お菓子に入れるのは好みではないかもしれません。
人の好みは、それほど単純ではありません。
〜無理をしないことが、一番長く楽しめる方法です〜
ハーブスイーツを楽しむために、
全部のハーブを知る必要はありません。
何度も作る必要もありません。
講座を受けなければならないわけでもありません。
好きな香りをひとつ。
好きなお菓子をひとつ。
気が向いた日に試す。
それくらいでも十分です。
〜「好きではない」を尊重することも、楽しみ方のひとつ〜
食べ物の世界には、たくさんの選択肢があります。
ハーブスイーツが好きな人。
普通の焼き菓子が好きな人。
和菓子が好きな人。
チョコレートが好きな人。
どれもよいのです。
大切なのは、
「私は何が好きかな」
と自分で選べることです。
〜ハーブスイーツとの距離は、自分で決めていい〜
ハーブスイーツが合うか、合わないか。
それは、一度で決めなくても構いません。
まずは一口。
好きなら、もう少し。
気になったら、違うハーブ。
苦手なら、そのまま離れる。
またいつか気になったら戻ってくる。
そんな距離でもよいのです。
ハーブスイーツは、誰かに認められるために食べるものではありません。
自然派だから。
おしゃれだから。
身体によさそうだから。
そんな理由で無理に選ぶ必要もありません。
カモミールの香りが好きだから。
ローズマリーのスコーンがおいしかったから。
ミントとチョコレートが好きだから。
そのくらいの理由で十分です。
そして、
「やっぱりプレーンなクッキーが好き」
という答えも、もちろん大切です。
自分の感覚に合わせて。
好きなものを、好きな分だけ。
無理をしない距離で楽しむ。
それが、ハーブスイーツと長く心地よく付き合う、いちばん自然な方法なのだと思います。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りと学びを。
ご自宅で気軽に楽しむ初級講座から、資格取得を目指す講座まで。講座の内容や、それぞれの学び方は、『ハーブスイーツマイスター講座のご案内』にてご覧いただけます。
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