『資格を取る、その先へ|ハーブスイーツという文化に参加するということ』

2026年09月09日 00:34
日本ハーブスイーツ協会

資格講座を運営していると、
どうしても「資格を取ること」がひとつの大きな目的として見えます。

学ぶ。

課題に取り組む。

修了する。

資格を得る。

もちろん、それは大切な節目です。

時間を使い、知識を身につけ、実際にお菓子を作りながら学んだことが、ひとつの形になる。

そこには、きちんと意味があります。
けれど、日本ハーブスイーツ協会が本当に育てたいものは、
資格を取得する人の数だけではありません。

もっとその先にある、

ハーブスイーツという文化そのもの
です。

〜資格は、ゴールではなくひとつの入口です〜

ハーブスイーツマイスター講座には、初級、中級、上級があります。

ハーブについて学び、

お菓子について学び、

実際にさまざまなハーブスイーツを作っていきます。

さらに学びを深めれば、

香りのバランスを考え、

素材との組み合わせを考え、

自分でレシピを組み立てるところまで進んでいきます。

けれど、
それらをすべて学んだあとに、
必ず教室を開かなければいけないわけではありません。

お店を始めなくてもいい。

販売をしなくてもいい。

講師にならなくてもいい。

資格を取ったあと、
自宅の台所で、
季節のハーブを使って家族のためにお菓子を焼く。

それも、私たちが願っている学びの姿のひとつです。

〜文化は、資格を持つ人だけのものではありません〜

そもそも、文化というものは、
資格を持っている人だけで作られるものではありません。

作る人がいる。

食べる人がいる。

誰かへ贈る人がいる。

教える人がいる。

お店で販売する人がいる。

写真を見て、

「きれいだな」

と思う人がいる。

ブログを読んで、

「こんなお菓子があるんだ」

と初めて知る人がいる。

そういう人たちが少しずつ増えて、
ひとつの文化は育っていきます。

ですから、
日本ハーブスイーツ協会のブログを読んでくださることも、
広い意味では、
ハーブスイーツという文化に触れていただくことだと思っています。

すぐに作らなくてもいい。

講座を受けなくてもいい。

ただ、

「ハーブを使ったお菓子という世界があるんだな」

と知っていただく。

それだけでも、その方の中に小さな種がひとつ残ります。

〜誰かの日常に入ったとき、文化は生き始めます〜

文化という言葉を書くと、
何か大きなものに聞こえるかもしれません。

けれど私は、文化はもっと小さな
ところから生まれるものだと思っています。

たとえば、
庭のローズマリーを少し摘んで、
焼き菓子に使ってみる。

カモミールとオレンジを合わせて、
休日にマフィンを焼いてみる。

友人が遊びに来る日に、
ローズを使ったクッキーを一皿用意してみる。

「これ、ハーブが入っているんだよ」

そんな会話がひとつ生まれる。

食べた人が、

「へえ、お菓子にも使えるんだ」

と知る。

もしかすると、その人が数か月後、
別の誰かに同じ話をするかもしれません。

私は、こういう小さな連鎖こそ、
文化が育っていく姿なのだと思っています。

〜教室も、お店も、家庭の台所も同じ地続きです〜

ハーブスイーツの活かし方は、
人によって違います。

自宅で楽しむ人。

家族へ作る人。

友人へ贈る人。

お菓子教室のメニューにする人。

カフェで提供する人。

焼き菓子屋さんの商品として育てる人。

ハーブスイーツ教室を開く人。

どれかひとつが、ほかより立派と
いうことではありません。
すべて、同じハーブスイーツという世界の中にあります。

たとえば、
自宅で作られた一枚のクッキーと、
お店で販売される一枚のクッキーでは、目的も作り方も考えることも違います。

けれど、どちらも、
ハーブの香りをお菓子として楽しむという点ではつながっています。

だから、
資格を取ったあとに何をするかは、
その人が自由に選べばいいのです。

〜「仕事にしない」という選択にも価値があります〜

資格という言葉には、どうしても、

仕事。

開業。

収入。

といったイメージがついてきます。

もちろん、
仕事へ活かすこともできます。

実際に、教室やカフェ、
お菓子の仕事の中でハーブスイーツを活用する道もあります。

けれど、
資格を学んだからといって、
仕事にしなければ意味がないわけではありません。

自分の暮らしを少し豊かにする。

季節を見る楽しみが増える。

庭のハーブを見る目が変わる。

誰かへお菓子を贈る楽しみが増える。

それも、十分に大きな価値だと思っています。

むしろ、そういう暮らしの中の小さな実践が増えていくことも、
ハーブスイーツという文化を育てるためには大切なのかもしれません。

〜そして、仕事にする人が文化を次へ運んでくれます〜

一方で、学んだものを仕事へつなげる人もいます。

お菓子教室で、
生徒さんへ伝える。

カフェで、
新しいメニューとして提供する。

焼き菓子屋さんで、
季節の商品として販売する。

すると、その先にいる人たちが、
初めてハーブスイーツに出会います。

ひとりの受講生が学んだことが、
その人だけで終わらず、

十人。

百人。

さらにその先へ、
少しずつ届いていく。
ここには、資格講座ならではの役割もあります。
学んだ人が、次の誰かへ手渡していく。
そうして、
文化の枝が伸びていきます。

〜私たちが増やしたいのは、「資格保有者」だけではありません〜

もちろん、日本ハーブスイーツ協会として、受講していただけることは嬉しいです。

資格取得者が増えることも、
とても嬉しいことです。

けれど、それだけを数字として増やすことが、私たちの最終目的ではありません。

ハーブスイーツを知っている人。

一度食べたことのある人。

家で作っている人。

誰かへ贈ったことのある人。

教室で伝えている人。

お店で販売している人。

季節になると、

「あのハーブのお菓子を焼こうかな」

と思い出す人。

そういう人たちが、
少しずつ増えていく。

その総体が、ハーブスイーツという文化なのだと思っています。

〜小さなジャンルだからこそ、文化を育てる〜

ハーブスイーツは、
まだとても小さなジャンルです。
多くの方にとって、聞き慣れた言葉ではないかもしれません。

だからこそ、私は、

「市場が小さい」

だけで終わらせたくありません。

知らない人が多いのであれば、
知っていただく。

食べたことがない人が多いのであれば、いつか食べる機会が生まれるようにする。

作る人が少ないのであれば、
作れる人を少しずつ増やしていく。

そうして、ジャンルそのものの裾野を、ゆっくり広げていけばいい。

私たちは、既にある大きな市場の中から、自分たちのお客様だけを奪い合いたいわけではありません。

ハーブスイーツを楽しむ人そのものを増やしていきたい。
その方が、この小さな世界には合っていると思っています。

ブログを書き続けている理由も、そこにあります

日本ハーブスイーツ協会では、
たくさんのブログを書いています。

ハーブについて。

お菓子について。

季節について。

暮らしについて。

仕事について。

教室について。

香りについて。

物語について。

資格講座を販売するだけであれば、
ここまで多くの記事を書く必要はないのかもしれません。

でも、私たちが作りたいのは、申し込みページだけではありません。

ハーブスイーツというものを、
いろいろな方向から眺められる場所。何となく立ち寄って、

一つ読んで、
また別の日に戻ってきて、
少しずつこの世界を知っていただける場所。そんな場所を作りたいと思っています。

ですからブログも、文化を育てる
ためのひとつの活動です。

〜資格証よりも、その後に続く時間〜

資格証には、修了したというひとつの区切りがあります。

けれど、本当の意味で面白いのは、
そのあとかもしれません。

資格を取得した翌年。

三年後。

十年後。

春になると、
庭のハーブを見ながらお菓子を考える。

夏には、
爽やかな組み合わせを楽しむ。

秋には、
果物やナッツと合わせる。

冬には、
チョコレートやスパイスを使ってみる。

そんなふうに、学んだものが、自分の暮らしの中へ溶け込んでいく。

資格証は一枚ですが、
その先にある時間は、
とても長いものです。

〜学んだ人が、それぞれの形で文化を育てていく〜

ある人は、
ずっと趣味として楽しむ。

ある人は、
子どもと一緒に作る。

ある人は、
友人へ贈る。

ある人は、
教室を開く。

ある人は、
カフェで提供する。

ある人は、
自分だけのレシピを作り続ける。

それぞれ違って構いません。

むしろ、
違う方がいいと思っています。

同じ資格を取った人が、
全員同じことを始めるのではなく、
それぞれの暮らしや仕事へ持ち帰り、それぞれの場所で違う花を咲かせる。

そうして初めて、
ひとつの文化は豊かになります。

〜私たちは、入口を作っています〜

日本ハーブスイーツ協会の資格講座は、そのためのひとつの入口です。

ハーブについて知る。

お菓子について知る。

香りを考える。

素材を組み合わせる。

レシピを作る。

そして、そこから先は、
その人のものです。

何を作るのか。

誰に届けるのか。

どこで活かすのか。

仕事にするのか。

暮らしの中で楽しむのか。

私たちが決めることではありません。学んだものを持って、
それぞれの場所へ歩いていっていただければいいと思っています。

〜「資格を取る」から、「文化に参加する」へ〜

資格を取る。それは、
とても分かりやすい目標です。

でも、少し視野を広げてみると、
その先には、
もっと大きな世界があります。

作ること。

食べること。

贈ること。

伝えること。

教えること。

仕事にすること。

誰かのお菓子を楽しみにすること。

ブログを読むこと。

ハーブスイーツという言葉を、

次の誰かへ伝えること。

その一つひとつが、
この小さな文化への参加です。
資格は、その中のひとつの形です。

〜ハーブスイーツという文化を、一緒に育てていけたら〜

文化は、誰かひとりの力で作れるものではありません。
協会だけでも作れません。
資格を取った方だけでも作れません。

作る人。

食べる人。

学ぶ人。

読む人。

贈る人。

伝える人。

たくさんの小さな関わりが重なって、ゆっくり形になっていくものだと思っています。

だから、ハーブスイーツに少し興味を持ってくださっただけでも、
私は嬉しく思います。

そして、もう少し知ってみたいと思われたなら、学んでみる。
作ってみる。
誰かへ渡してみる。

それぞれの距離で、この世界に関わっていただければ十分です。

資格を取得することを、ひとつのゴールとして終わらせるのではなく、
そこから始まる長い時間まで楽しむ。ハーブスイーツという文化に参加する。

私たちが資格講座の先に見ているのは、そんな景色です。


日本ハーブスイーツ協会
白水


■あわせて読みたい
ハーブスイーツの魅力について、やさしくお話しています

https://www.herbsweets-japan.com/blog/145633/

一一一一一一一一一一一
 あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りと学びを。
ご自宅で気軽に楽しむ初級講座から、資格取得を目指す講座まで。講座の内容や、それぞれの学び方は、『ハーブスイーツマイスター講座のご案内』にてご覧いただけます。
 ▼
https://www.herbsweets-japan.com/


他の記事もお読みになりたい方へ。私たち日本ハーブスイーツ協会の活動や、私たちがハーブスイーツを好きになったきっかけなどをまとめています。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/cate/15677/

記事一覧を見る