何かを学んでみたいと思ったとき、
「今、始めたほうがいいのかな」
「もう少し余裕ができてからのほうがいいかな」
と迷うことがあります。
ハーブスイーツについても同じです。
興味はある。
もっと知ってみたい。
でも、仕事や家事もある。
ほかにやりたいこともある。
本当に続けられるのか分からない。
そんな気持ちの間で、なかなか一歩を決められないこともあるでしょう。
けれど、学びには「この時期でなければならない」という決まったタイミングがあるわけではありません。
早く始めればよいとも限りませんし、十分に準備が整うまで待たなければならないわけでもありません。
大切なのは、
「今の自分にとって、学ぶことがどんな意味を持つのか」
を考えてみることです。
今回は、学び始めるタイミングに迷ったときの考え方を、やさしくお話しします。
〜「気になる」が続いているなら、それもひとつのサイン〜
最初は、
「ハーブスイーツって、おもしろそう」
くらいだった。
それがしばらく経っても気になっている。
記事を読んでしまう。
ハーブを見ると、お菓子に使えないかなと考える。
作ってみると、もっと知りたくなる。
そんな状態が続いているなら、すでに学びの入口に立っているのかもしれません。
何かを学び始める理由は、大きなものでなくても構いません。
「もっと知りたい」
その小さな気持ちも、十分なきっかけになります。
〜すべての準備が整うのを待たなくてもいい〜
学び始めようと思うと、
時間ができたら。
道具がそろったら。
もっとお菓子作りが上手になったら。
ハーブについて少し詳しくなったら。
そんなふうに、いろいろな条件を整えたくなることがあります。
もちろん、暮らしの事情によって待ったほうがよいこともあります。
でも、すべてが完全に整う日を待っていると、なかなか始められないこともあります。
最初から十分な知識を持っている必要はありません。
学ぶために始めるのですから、知らないことがあって当然です。
まずはひとつ知る。
ひとつ作る。
そこからでも十分です。
〜忙しいときに無理をする必要もありません〜
反対に、
「やりたいと思ったなら、今すぐ始めなければ」
と焦る必要もありません。
仕事が忙しい。
家庭のことで余裕がない。
生活の中で優先したいことがある。
そんな時期もあります。
学びは、気持ちだけでは続けにくいことがあります。
時間や心の余白がほとんどない状態で無理に始めると、
「できなかった」
「続かなかった」
という経験だけが残ってしまうこともあります。
少し待つ。
今できる範囲だけ触れておく。
そんな選択も立派な判断です。
〜「今すぐ学ぶ」と「何もしない」の二択ではありません〜
学ぶタイミングについて考えると、
今すぐ講座を始める。
それとも何もしない。
そんな二択になりがちです。
でも、その間にはいろいろな段階があります。
本を一冊読んでみる。
気になるハーブをひとつ買ってみる。
簡単な焼き菓子を作ってみる。
記事を少しずつ読む。
自分が何を知りたいのか書き出してみる。
まずは独学で触れてみる。
そして、
「もっと知りたい」
と思ったところで、体系的に学ぶことを考える。
そんな進み方でもよいのです。
〜「何を知りたいか」が見えてきたら、学びどきかもしれません〜
最初は漠然と、
「ハーブスイーツを知りたい」
だったものが、
「ハーブの香りの組み合わせを知りたい」
「ドライとフレッシュを使い分けたい」
「自分でレシピを考えられるようになりたい」
「お菓子作りの基本から整理したい」
と、少しずつ具体的になることがあります。
知りたいことが見えてくると、学ぶ目的もはっきりしてきます。
そして、目的が分かれば、自分に必要な学び方も選びやすくなります。
何を学ぶか分からないまま始めるより、
「これを知りたい」
がひとつでもあると、学びはずっと進めやすくなります。
〜同じところで何度も迷うなら、学ぶことで整理できることも〜
独学を続けていると、同じ疑問へ何度も戻ることがあります。
このハーブはどのくらい使えばいいのだろう。
この組み合わせで合っているのかな。
なぜ今回は香りが弱かったのだろう。
調べては迷い、また別の情報を探す。
そんな状態が続くなら、一度基本を整理して学ぶことが役立つ場合があります。
学ぶことで、すべての答えがすぐに分かるわけではありません。
でも、判断するときの土台ができます。
情報を見たときに、
「これはこういう考え方なのか」
と整理しやすくなります。
独学で行き詰まったときも、ひとつの学びどきです。
〜「もっと自由に作りたい」と思ったときもひとつのタイミング〜
最初はレシピ通りに作るだけでも楽しいものです。
でも、続けていると、
「この果物なら、別のハーブも合いそう」
「もう少し香りを変えてみたい」
「自分で組み合わせを考えてみたい」
と思うことがあります。
この「自分で考えてみたい」という気持ちは、学びを一段深めるきっかけになります。
基本を知っていると、ただ思いつきだけで変えるのではなく、
「この香りなら、こうしてみよう」
と考えられるようになります。
自分らしく作るために学ぶ。
そんなタイミングもあります。
〜誰かに伝えたいと思ったとき〜
自分だけで楽しんでいるうちは、感覚で分かっていれば十分なこともあります。
けれど、人に伝えるとなると少し違います。
「なぜこのハーブを使うの?」
「なぜこの作り方なの?」
と聞かれたときに、自分の言葉で説明したくなる。
家族以外の人に作ってみたい。
教えてみたい。
発信してみたい。
そんな気持ちが出てきたとき、学びを整理する意味も大きくなります。
知識が増えることだけではなく、
「自分が分かっていることを、言葉にできるようになる」
ことも学びのひとつです。
〜資格が気になり始めたら、目的を一度考えてみる〜
資格取得という言葉が気になり始めることもあります。
そのときは、
「資格が欲しいから学ぶ」
だけでなく、
「その先で何をしたいのだろう」
と考えてみます。
自信を持って学びたい。
ひとつの区切りがほしい。
体系的に知識を整理したい。
将来、人に伝えるときに活かしたい。
自分の活動の形にしたい。
目的が分かっていれば、資格取得も意味のある選択になります。
反対に、資格がなくても自分の目的を十分に満たせるなら、今は必要ないかもしれません。
資格も、学び方のひとつです。
「いつか」が長く続いているなら、小さく動いてみる
「いつか学びたい」
と思いながら、一年、二年と過ぎることもあります。
それ自体が悪いわけではありません。
でも、ずっと気になっているのなら、小さく動いてみてもよいでしょう。
講座の内容を見てみる。
一冊本を読む。
ひとつお菓子を作る。
気になることを書き出してみる。
大きな決断をする必要はありません。
小さく動くと、
「やっぱり学びたい」
となることもあれば、
「今は趣味で十分だな」
と分かることもあります。
どちらも、前へ進んだ結果です。
〜学ぶための時間を「確保できるか」も見てみる〜
気持ちだけでなく、現実的な時間も大切です。
一週間の中でどのくらい時間を使えるか。
毎週でなくても、月に数回ならできるか。
自宅で自分のペースなら続けられそうか。
暮らしの中に、無理なく学びを置けるか。
こうしたことも考えてみます。
学びは、たくさん時間を使えばよいものではありません。
少しずつでも、続けられることが大切です。
自分の生活に合った形が見つかれば、始めるハードルも低くなります。
〜お金について考えることも大切です〜
講座や教材を利用する場合には、費用もかかります。
だからこそ、
「何となく気になるから」
だけで決めるのではなく、
「この学びに、私は何を期待しているのか」
を考えてみるとよいでしょう。
知識を整理したい。
実践するきっかけがほしい。
資格まで目指したい。
長く楽しめる趣味として深めたい。
自分にとっての価値が見えていれば、費用についても考えやすくなります。
無理をして始める必要はありません。
納得して選べることが大切です。
〜学び始める前に、少し試してみてもいい〜
ハーブスイーツそのものが自分に合うか分からない。
そんなときは、まず試してみます。
カモミールを使ったクッキー。
ローズマリーのスコーン。
ミントのマフィン。
簡単なものをひとつ作ってみる。
そして、
「もっと知りたいな」
と思うかどうかを見る。
一回では分からなければ、もう一度作ってみる。
実際に触れてみることで、自分の興味がどのくらい続くのか分かることがあります。
〜「まだ早い」と決めつけなくてもいい〜
初心者だから。
お菓子作りの経験が少ないから。
ハーブについてほとんど知らないから。
そんな理由で、
「私にはまだ早い」
と思うことがあります。
でも、初心者だからこそ、基本から学ぶ意味があります。
何も知らない状態から順番に知る。
それも自然な学び方です。
ある程度できるようになってから学ぶ人もいれば、最初から学びながら始める人もいます。
どちらでも構いません。
〜反対に「今すぐでなければ遅い」こともありません〜
年齢。
経験。
始めた時期。
こうしたことを気にする方もいるかもしれません。
けれど、趣味や学びに遅すぎるということは、そう多くありません。
今だから楽しめることもあります。
これまでの暮らしや経験があるからこそ、感じられることもあります。
若い頃とは違う興味の持ち方もあるでしょう。
学びたくなったときが、その人なりのタイミングです。
〜「ワクワク」と「不安」が一緒にあっても大丈夫〜
新しいことを始める前には、
楽しみ。
興味。
不安。
迷い。
いろいろな感情が一緒に出てきます。
「不安があるから、まだ始めないほうがいい」
とは限りません。
初めてのことなのですから、不安があるのも自然です。
その不安が、
生活的に無理があるというサインなのか。
ただ知らないことへの緊張なのか。
少し分けて考えてみるとよいでしょう。
現実的な問題がなければ、小さく一歩踏み出してみることで、不安がやわらぐこともあります。
〜タイミングは「決断」より「納得」で考える〜
学び始めるとき、
「始めるぞ」
と大きな決断をしなければならないように感じることがあります。
けれど、本当に大切なのは、自分が納得していることです。
今、知りたいことがある。
このペースなら続けられそう。
この内容なら学んでみたい。
今の自分には意味がありそう。
そう思えるなら、それがひとつの始めどきです。
反対に、
「今はもう少し待とう」
と納得できるなら、それもよい判断です。
〜学ぶタイミングは、人それぞれです〜
ハーブスイーツを知ったその日に学び始める人。
しばらく独学を続けてから学ぶ人。
何年も趣味として楽しんだあとに学ぶ人。
将来何かに活かしたくなってから学ぶ人。
いろいろです。
どの順番が正しいということはありません。
人と比べず、自分の興味や暮らしを見て決めればよいのです。
〜迷っている時間も、学びの一部かもしれません〜
「今、始めるべきかな」
と考えている時間も、決して無駄ではありません。
自分は何を知りたいのか。
何を大切にしたいのか。
どこまで学びたいのか。
どんな暮らしを送りたいのか。
そんなことを考えるきっかけになります。
そして、あるとき、
「やっぱり、やってみようかな」
と思うかもしれません。
あるいは、
「今は家庭で楽しむだけで十分だな」
と思うかもしれません。
どちらでもよいのです。
〜「もう少し知りたい」と思ったときが、小さな始めどき〜
学ぶタイミングに、ひとつの正解はありません。
十分に準備してから始める人もいる。
興味を持ったその日に始める人もいる。
独学を続けて、行き詰まったところから学ぶ人もいる。
将来の目標が見えてから始める人もいる。
大切なのは、自分の中にある小さな変化に気づくことです。
「もっと知りたい」
「もう少し上手になりたい」
「自分で考えられるようになりたい」
「誰かに伝えてみたい」
そんな気持ちが出てきたら、それはひとつのサインです。
大きく始めなくても構いません。
本を一冊開く。
ハーブをひとつ知る。
お菓子をひとつ焼く。
講座の内容を見てみる。
まずは、そのくらいから。
学ぶことは、自分を急かすためのものではありません。
好きなものを、今より少し深く楽しむためのものです。
だからこそ、自分の暮らしと気持ちを見ながら、
「今なら少し進んでみたい」
と思えるときに、自分なりの一歩を選んでみてください。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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