「ハーブを使ったお菓子を作ってみたいけれど、最初はどれを選べばいいの?」
初めてハーブスイーツに挑戦するとき、こんなふうに迷う方も多いのではないでしょうか。
ハーブにはたくさんの種類があります。
香りの強いもの。
穏やかなもの。
甘いお菓子になじみやすいもの。
少し使うだけでも存在感が出るもの。
どれも個性が違うので、最初からたくさん覚える必要はありません。
まずは身近で、香りが分かりやすく、お菓子にも取り入れやすいものから始めてみるとよいでしょう。
今回は、これからハーブスイーツを楽しんでみたい方へ、初心者でも扱いやすいおすすめのハーブを3種類ご紹介します。
〜初めてなら「香りを想像しやすいハーブ」がおすすめ〜
初心者の方がハーブを選ぶとき、ひとつの目安になるのが、
「香りを嗅いだときに、お菓子との組み合わせを想像しやすいか」
ということです。
ハーブの名前だけを見て選ぶより、実際に香りを確かめてみます。
「これはりんごと合いそう」
「レモンを合わせたら爽やかそう」
「チョコレートに入れたらおいしそう」
そんなふうに自然と組み合わせが浮かぶハーブは、最初の一歩に向いています。
そしてもうひとつ大切なのが、食用として販売されているものを選ぶこと。
ドライハーブなら、ハーブティー用や食品用として販売されているもの。
フレッシュハーブなら、食用として栽培・販売されているものを使いましょう。
おすすめ① ジャーマンカモミール
最初におすすめしたいのが、ジャーマンカモミールです。
小さな白い花が特徴のハーブで、ハーブティーとしてもよく知られています。
香りは穏やかで、どこかりんごを思わせるような甘さがあります。
そのため、お菓子との相性を想像しやすいのが魅力です。
初めてハーブスイーツを作る方にも取り入れやすいハーブのひとつです。
カモミールはこんなお菓子に
カモミールは、
クッキー。
マフィン。
スコーン。
パウンドケーキ。
焼きドーナツ。
プリンやクリーム。
など、さまざまなお菓子に使うことができます。
ドライの花を細かくして生地へ混ぜ込む方法もありますし、牛乳や生クリームへ香りを移して使うこともできます。
初めてなら、いつものマフィンやクッキーの生地へ少量加えてみるのもよいでしょう。
〜カモミールと合わせやすい素材〜
カモミールは、果物との組み合わせも楽しみやすいハーブです。
たとえば、
りんご。
オレンジ。
いちご。
レモン。
そして蜂蜜。
穏やかな香りなので、果物の風味を強く邪魔せず、ふわっと寄り添ってくれます。
たとえば、カモミールとりんごのマフィン。
カモミールとオレンジジャムの焼き菓子。
カモミールと蜂蜜の焼きドーナツ。
最初はこうした分かりやすい組み合わせから試してみると、カモミールの魅力を感じやすいと思います。
おすすめ② ローズマリー
次におすすめしたいのが、ローズマリーです。
ローズマリーは、きりっとした青々しい香りが特徴です。
料理に使われる印象が強いかもしれませんが、焼き菓子にもよく合います。
香りが比較的はっきりしているため、
「ハーブを入れたら、どんなふうにお菓子が変わるのか」
を感じやすいところも初心者向きです。
ただし、香りが強いので、最初は少量から使うのがポイントです。
〜ローズマリーはこんなお菓子に〜
ローズマリーは、
スコーン。
クッキー。
クラッカー。
ショートブレッド。
パウンドケーキ。
など、香ばしい焼き菓子とよく合います。
フレッシュローズマリーを使うなら、葉を茎から外して細かく刻み、生地へ混ぜ込みます。
包丁でさくさくと刻んでいるだけでも、すっと澄んだ香りが立ってきます。
ドライローズマリーの場合も、必要に応じて細かくしてから使うと、生地になじみやすくなります。
〜ローズマリーと合わせやすい素材〜
ローズマリーは、柑橘類との相性がよいハーブです。
たとえば、
レモン。
オレンジ。
グレープフルーツ。
また、紅茶やチョコレートと組み合わせても、少し大人っぽい焼き菓子になります。
ローズマリーとレモンのスコーン。
紅茶とローズマリーのスコーン。
ローズマリーとチョコレートのクッキー。
同じローズマリーでも、合わせる素材によって印象は大きく変わります。
最初は香りを控えめに使い、
「あとから、ふっとローズマリーが分かる」
くらいから始めてみると扱いやすいでしょう。
おすすめ③ ミント
三つ目は、ミントです。
ミントのよいところは、香りを知っている方が多いことです。
すっとした爽やかさがあり、
「ミントらしい香り」
を想像しやすい。
そのため、初めてお菓子に使ったときも、仕上がりを判断しやすいハーブです。
スペアミントなど比較的穏やかな種類から試してみるのもよいでしょう。
〜ミントはこんなお菓子に〜
ミントは、
マフィン。
クッキー。
スコーン。
チョコレート菓子。
ゼリー。
クリームやムース。
など、幅広く使えます。
フレッシュミントなら、きれいに洗って水気をしっかり取り、細かく刻んで生地へ混ぜ込みます。
葉を刻むと、ふわっと爽やかな香りが広がります。
その香りを確かめながら量を調整してみるとよいでしょう。
〜ミントと合わせやすい素材〜
ミントといえば、まず思い浮かべやすいのがチョコレートです。
カカオの深い香りと、ミントの爽やかさ。
それぞれの特徴が分かりやすい組み合わせです。
そのほかにも、
レモン。
オレンジ。
いちご。
グレープフルーツ。
など、爽やかな果物とも合わせることができます。
ミントとチョコレートのクッキー。
フレッシュミントのマフィン。
ミントと柑橘の焼き菓子。
こうした組み合わせなら、初めてでも味の完成形を想像しやすいでしょう。
〜3種類とも、まずは少しだけ使ってみる〜
今回ご紹介した、
ジャーマンカモミール。
ローズマリー。
ミント。
この三つは、それぞれ香りの方向性が違います。
カモミールは、やさしく甘やか。
ローズマリーは、きりっと青々しい。
ミントは、爽やかですっきり。
だからこそ、実際に使ってみると、
「私はこういう香りが好きなんだな」
という自分の好みも分かってきます。
ただし、どのハーブでも最初から多く入れる必要はありません。
少量から使い、焼き上がりを確認する。
そして次に少し調整する。
それが、ハーブの個性を知る一番分かりやすい方法です。
〜最初はひとつのハーブから始めてみましょう〜
いろいろなハーブが並んでいると、つい何種類も試してみたくなります。
けれど、最初は一種類で十分です。
たとえば今日は、カモミール。
次はローズマリー。
その次はミント。
同じクッキーやスコーンの生地を使って、ハーブだけを変えてみるのもおもしろいものです。
香りの違いが、より分かりやすくなります。
そして慣れてきたら、
果物を合わせてみる。
チョコレートを加えてみる。
紅茶と組み合わせてみる。
そんなふうに、少しずつ世界を広げていけばよいのです。
〜自分の「好き」が見つかるのも、ハーブスイーツの楽しさ〜
ハーブスイーツには、
「このハーブでなければならない」
というものばかりではありません。
カモミールの穏やかな香りが好きな人。
ローズマリーのしっかりした香りが好きな人。
ミントの爽やかさが好きな人。
好みは、それぞれ違います。
だからこそ、まずは香りを嗅いでみる。
少し使ってみる。
焼いてみる。
そして、まだ温かい焼き菓子をひと口食べてみる。
「これ、好きだな」
そんな感覚を大切にしてみてください。
最初からたくさんのハーブを覚える必要はありません。
ひとつのハーブを知ることから。
ひとつのお菓子を焼くことから。
そうやって少しずつ香りの世界を広げていくことが、ハーブスイーツを長く楽しむ一番やさしい始め方なのだと思います。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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