『ハーブティーを飲むのと、お菓子として食べるのは何が違う?』

2026年09月02日 15:26
日本ハーブスイーツ協会

ハーブと聞いて、まず思い浮かべるのがハーブティーという方は多いと思います。

カモミール。

ミント。

レモングラス。

ローズ。

お湯を注いで香りを楽しむ。

それは、ハーブの魅力をとても素直に感じられる方法です。

一方で、同じハーブをお菓子に使うと、また違った表情が見えてきます。

今回は、ハーブティーとして飲む場合と、お菓子として食べる場合の違いを、やさしく考えてみます。

〜ハーブティーは、香りをそのまま感じやすい〜

ハーブティーは、お湯の中に香りや風味を移して楽しみます。

そのため、ハーブそのものの個性が比較的分かりやすく感じられます。

カモミールのやわらかな甘い香り。

ミントの清涼感。

レモングラスの明るい柑橘のような香り。

ローズの華やかさ。

ひと口飲むだけで、

「このハーブは、こんな香りなんだ」

と感じやすいのが、ハーブティーの魅力です。

〜お菓子になると、ほかの材料と一緒に味わいます〜

ハーブスイーツでは、ハーブだけを味わうわけではありません。

砂糖。

バター。

小麦粉。

卵。

チョコレート。

果物。

ナッツ。

さまざまな素材の中に、ハーブの香りが加わります。

そのため、ハーブ単体の印象とは違う味わいになります。

ハーブティーでは少し個性的に感じた香りが、甘さやバターと合わさることで、やわらかく感じられることもあります。

反対に、お菓子の中で思いがけない香りの一面が見えてくることもあります。

〜甘さが加わると、香りの感じ方も変わります〜

ハーブティーは、そのまま飲めば甘さのないものが多いと思います。

お菓子では、そこに砂糖の甘さが加わります。

甘さには、ハーブの苦味や青っぽさをやわらげる働きがあります。

たとえば、カモミールをお茶として飲んだときと、焼き菓子に使ったとき。

同じハーブでも、ずいぶん印象が変わることがあります。

甘さと合わさることで、

「こんなにお菓子に合う香りだったんだ」

と気づくこともあります。

〜食感が加わるのも、お菓子ならではです〜

ハーブティーは、液体として香りと味を楽しみます。

お菓子には、そこに食感があります。

さくっとしたクッキー。

ほろっとしたスコーン。

ふんわりしたマフィン。

なめらかなムース。

その食感と一緒に香りを感じます。

同じハーブでも、どんなお菓子に使うかによって印象が変わるのは、この食感の違いも関係しています。

〜ハーブティーは「広がる香り」、お菓子は「重なる香り」〜

ハーブティーを飲むと、お湯から立ち上がる香りを鼻で感じます。

カップを口元へ運ぶ前から、香りを楽しむことができます。

お菓子では、口に入れたあとに香りが広がることがあります。

甘さや食感を感じたあと、

ふわっとハーブの香りが鼻へ抜ける。

ハーブティーとは少し違った香り方です。

ハーブティーは、植物そのものの香りが広がる楽しさ。

ハーブスイーツは、ほかの素材と重なった香りをほどいていく楽しさ。

そんな違いがあります。

〜加熱することで、香りが変化することもあります〜

焼き菓子にハーブを使う場合は、オーブンの熱が加わります。

すると、ハーブの香りも変化します。

生の状態や、お茶として抽出したときには感じなかった香りが出てくることもあります。

反対に、強かった香りが穏やかになることもあります。

ハーブティーで知っていたハーブをお菓子に使ってみると、

「こんな表情もあるんだ」

と感じることがあります。

それも、ハーブスイーツの面白さです。

〜ハーブティーが好きなら、お菓子への入り口にもなります〜

普段からハーブティーを楽しんでいる方なら、好きな香りをひとつ思い浮かべてみてください。

カモミールが好き。

ミントが好き。

ローズが好き。

そのハーブを、お菓子にしたらどうなるだろう。

そう考えるだけでも、ハーブスイーツへの入り口になります。

最初から難しい組み合わせを考える必要はありません。

好きなハーブを、いつもの焼き菓子へ少し取り入れてみる。

そこから始めても十分です。

〜飲む楽しさと、食べる楽しさは別のもの〜

ハーブティーとハーブスイーツ。

どちらがハーブをより楽しめるのか、ということではありません。

ハーブティーには、植物の香りをシンプルに味わう良さがあります。

ハーブスイーツには、甘さや食感、ほかの素材との組み合わせの中で、新しい香りを見つける楽しさがあります。

同じカモミールでも、

今日は温かいお茶で。

別の日には、クッキーで。

そんなふうに楽しみ方を変えることができます。

ハーブは、飲み物だけのものではありません。

お菓子として食べることで、これまで気づかなかった魅力に出会うことがあります。

お茶で知っていた香りが、バターや果物と出会って少し違う表情になる。

その変化を味わうことも、ハーブスイーツの楽しさのひとつです。

いつも飲んでいるお気に入りのハーブがあれば、

「これをお菓子にしたら、どんな味になるだろう」

と、少し想像してみてください。

そこからまた、ハーブの楽しみ方がひとつ増えていくと思います。


日本ハーブスイーツ協会
白水

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