【お客様を見続けて気づいたこと】比べることをやめた人から、お菓子作りは楽しくなります

2026年07月19日 10:38
日本ハーブスイーツ協会

たくさんのお菓子を作り、お客様とお話ししてきました。

その中で、何度も耳にしてきた言葉があります。

「私なんて、まだまだです。」

「本や動画みたいには作れません。」

「友人のほうがずっと上手なんです。」

そのお気持ちは、とてもよく分かります。

私自身も、若い頃は誰かと比べながらお菓子を作っていました。

でも30年という時間を歩いてきて、少しずつ考え方が変わりました。

〜比べることは、悪いことではありません〜

誰かの作品を見て、

「すごいな。」

と思うことがあります。

憧れることもあります。

それは決して悪いことではありません。

向上心につながることもあります。

でも、比べることが苦しさだけになってしまうなら、少し立ち止まってもよいのではないかと思います。

〜家庭のお菓子には、順位がありません〜

お店のお菓子には、品質があります。

コンクールには、順位があります。

でも、家庭のお菓子には、順位はありません。

お子さんが「おいしい。」と笑ったクッキー。

ご夫婦でゆっくり味わった焼き菓子。

一人のお茶時間に寄り添ったマフィン。

そこに、一位も二位もありません。

その家だけの時間があります。

〜昨日の自分と比べると、景色が変わります〜

教室などでお客様を見ていて感じることがあります。

長く楽しんでおられる方は、人と比べる時間が少しずつ減っていきます。

代わりに、

「前より混ぜ方が落ち着いた。」

「今日は焼き色が好きだった。」

そんな小さな変化を喜ぶようになります。

その積み重ねが、静かな自信につながっていくのだと思います。

〜ハーブには、それぞれの個性があります〜

ハーブも、比べるものではありません。

カモミールにはカモミールの良さがあります。

レモングラスにはレモングラスの魅力があります。

どちらが優れているということではなく、それぞれに違う役割があります。

人も、お菓子も、どこか似ているように感じます。

〜お客様から教えていただいたこと〜

あるお客様が、こんなことを話してくださいました。

「写真を撮ることをやめたら、お菓子作りが楽しくなりました。」

その言葉が、とても印象に残っています。

誰かに見せるためではなく、自分で味わうために焼く。

その気持ちに戻ったとき、お菓子作りはもう一度、穏やかな趣味になったのだそうです。

〜今、私が思うこと〜

私がお菓子を作り続けてきて思うのは、お菓子作りは競争ではないということです。

誰かより上手になることより、

昨日より少し楽しめたこと。

そのほうが、ずっと大切なのではないでしょうか。

もし今、

「私は上手じゃない。」

そう思っておられるなら、どうか安心してください。

あなたのお菓子には、あなたの暮らしがあります。

あなたの台所があります。

あなたの大切な人との時間があります。

それは、誰かと比べられるものではありません。

だから今日も、ご自身のお菓子を、ご自身のペースで楽しんでいただけたら嬉しく思います。
 


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