『ハーブスイーツを五感で感じるという体験』

日本ハーブスイーツ協会

ハーブスイーツの魅力は、単に「美味しい」という言葉だけでは、少し説明しきれないように感じています。

もちろん、味としての美味しさもあります。
焼き菓子の香ばしさや、バターのコク。
ふわっと広がる甘い香り。
そうしたお菓子としての楽しさは、しっかりとあります。

でも、ハーブスイーツの魅力は、
それだけではなく、

「五感全部で味わっている感覚」

にあるのかもしれません。

たとえば、
キッチンでお菓子を焼いている時間。

オーブンの中から少しずつ広がってくる香り。
お湯を沸かす音。
粉を混ぜる感触。
窓から入る風。
焼き上がりを待ちながら流れる静かな時間。

そんなひとつひとつが重なって、
ただ「お菓子を作る」というより、
暮らしそのものをゆっくり味わっているような感覚になることがあります。

ハーブは、見た目だけで強く主張する素材ではありません。

けれど、
香りという形で、
とても繊細に空気を変えていきます。

たとえば、
カモミールのやわらかな甘い香り。
レモンバーベナの透明感のある爽やかさ。
ミントのすっと抜ける軽やかさ。

同じ焼き菓子でも、
合わせるハーブによって、
感じる景色や空気感まで少し変わってくるんですよね。

そして不思議なのは、
ハーブスイーツを作っている時間そのものが、
少し呼吸を深くしてくれるように感じることです。

急いで何かを完成させるというより、
「今この香りを楽しむ」
「この時間を味わう」

そんな感覚に近いのかもしれません。

だからこそ、
ハーブスイーツは、
お店みたいに完璧に作れなくても大丈夫なのだと思います。

少し形が不揃いでも。
焼き色にばらつきがあっても。
香りがほんのりでも。

それも含めて、
暮らしの中にある手作りのお菓子の良さなのだと思います。

実際にハーブスイーツを始められた方からも、

「お菓子作りの時間そのものが楽しみになった」
「焼いている時間に気持ちが落ち着く」
「香りで季節を感じるようになった」

そんなお声をいただくことがあります。

ハーブスイーツは、
派手なお菓子ではないかもしれません。

けれど、
忙しい毎日の中に、
小さな余白を作ってくれるような存在には、
なってくれる気がしています。

味だけではなく、
香りや空気、
時間や感覚まで含めて楽しむ。

それが、
ハーブスイーツという世界の、
ひとつの魅力なのかもしれませんね。


日本ハーブスイーツ協会
白水


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