何かをしなければならないわけでもないのに、ふと台所に立ちたくなる日があります。
冷蔵庫を開けてみたり、棚に並んだ材料を眺めてみたり。
今日は何を作ろうかな、と考えている時間も、趣味のお菓子作りの楽しさのひとつなのかもしれません。
そんな日の小さなおやつに、細かくした緑茶とローズマリーを生地に練り込み、『緑茶とローズマリーのクラッカー』を焼き上げました。
クラッカーは、華やかなお菓子ではありません。
四角く切った生地を天板に並べて、あとはオーブンにおまかせ。
少しくらい大きさが違っていても、焼き色が揃っていなくても、それほど気にならない。
むしろ、ひとつひとつ表情が違うくらいのほうが、家で焼いたおやつらしくて愛着が湧いてきます。
焼き上がったクラッカーをひとつ手に取ると、緑茶の穏やかな香りの中から、ローズマリーの青く清々しい香りがふわり。
口に入れると、緑茶のほのかな苦みと、ローズマリーの香りがあとから静かに重なります。
甘いお菓子とはまた違う、少し落ち着いた味わい。
こういうものを自分の好きな飲み物と一緒に、ぽりぽりとつまむ時間もいいものです。
趣味で楽しむお菓子作りなら、毎回きれいな出来上がりを目指さなくてもいいんですよね。
今日は少し薄く伸ばしすぎた。
もう少し焼いてもよかったかもしれない。
そんなことを思いながら食べるのも、次に作る楽しみにつながっていきます。
誰かに評価してもらうためではなく、自分が心地よく過ごすために作る。
それなら、成功や失敗という言葉さえ、それほど必要ではないのかもしれません。
たくさん焼けたクラッカーを缶に入れておけば、少し小腹が空いたときのお楽しみに。
家事の合間にひとつ。
温かい飲み物を淹れて、もうひとつ。
そんな何でもない時間に、自分で焼いたものがあるだけで、いつもの暮らしがほんの少し楽しくなります。
趣味というものは、何かを上達させるためだけにあるものではありません。
作っている時間が楽しかったり、香りにほっとしたり、焼き上がったものを眺めて少し嬉しくなったり。
そういう小さな気持ちを、自分の暮らしの中に増やしていくものでもあるのでしょうね。
緑茶とローズマリーの香りを楽しみながら、今日も気負わず、自分のためのおやつを焼く。
そんなのんびりとした付き合い方も、ハーブスイーツを趣味として楽しむひとつの形なのだと思います。
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この緑茶とローズマリーのクラッカーの『ハーブスイーツを作る喜び』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/180091/
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https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/