お菓子を作っていると、
「これは誰かにあげたいな」と思う瞬間があります。
たとえば、焼き上がったばかりのクッキー。
味見をしてみて、「美味しい」と感じたとき。
その次に出てくるのが、「これ、あの人にも食べてもらいたいな」という気持ちだったりします。
不思議ですよね。
同じように作ったお菓子でも、
自分で全部食べてしまうものもあれば、
なぜか誰かの顔が浮かぶものもある。
その違いには、きっと理由があるのだと思います。
ひとつは、香りや味のやさしさかもしれません。
口に入れたときにほっとするような甘さや、
ふわっと広がる穏やかな香り。
とくにハーブを使ったお菓子は、
どこか「誰かと分け合いたくなる」感覚が生まれやすいように感じます。
強すぎず、でもちゃんと印象に残る香り。
そのやさしさが、「一緒に味わいたい」という気持ちにつながるのかもしれません。
もうひとつは、作るときの気持ちです。
なんとなく手を動かして作る日もあれば、
「今日はあの人に渡そうかな」と思いながら作る日もあります。
その違いは、出来上がったお菓子にも、
どこか表れるように感じるのです。
甘さを少し控えめにしたり、
食べやすい大きさに整えたり、
ラッピングのことを考えながら形を揃えたり。
ほんの小さな工夫の積み重ねが、
「贈るためのお菓子」を静かに形づくっていきます。
そしてもうひとつ。
贈りたくなるお菓子には、どこか“余白”があるようにも思います。
主張しすぎない味。
食べたあとに、ふっとやさしい余韻が残る感じ。
そういうお菓子は、
相手の時間の中に、すっと入り込んでいくような気がします。
派手さやインパクトだけではなく、
日常の中に自然と溶け込むようなお菓子。
だからこそ、
「渡しても大丈夫かな」ではなく、
「渡したいな」と思えるのかもしれません。
特別な日の贈り物でなくてもいい。
ちょっとしたおすそ分けでもいい。
誰かのことを思い浮かべながら作ったお菓子は、
それだけで、もう少し特別なものになります。
お菓子は、ただ甘いだけのものではなくて、
気持ちを運ぶものでもあるのだと思います。
だから、贈りたくなるお菓子には、
やっぱり理由がある。
それは難しい技術ではなく、
ほんの少しの気配りや、やさしい気持ち。
日々のお菓子作りの中で、
そんな瞬間が増えていくと、
きっと自然と「贈りたくなるお菓子」も増えていくのではないでしょうか。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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