それぞれのハーブの歴史『カモミールとイチゴのスコーン』

2026年04月13日 07:12
日本ハーブスイーツ協会の、カモミールといちごのスコーンの画像

『カモミールとイチゴのスコーン』

このハーブスイーツに使用しているハーブ、カモミールが歩んできた慈しみ深い歴史について、少しお話をさせてくださいね。
私たちが何気なくティータイムに楽しんでいるハーブには、遥か昔から人々の心と体を支えてきた、優しくも力強い物語が刻まれています。

カモミールは、数あるハーブの中でも特に歴史が古く、紀元前2000年以上も前の古代エジプト時代には、すでに太陽神への献げ物として捧げられていたといいます。
当時の人々は、この小さな白い花の中に、太陽のような温かなエネルギーが宿っていると信じていたのでしょう。
また、カモミールには「逆境に耐える」という花言葉がありますが、これは地面を這うように生え、踏まれてもなお強く香りを放つその性質に由来しています。

中世ヨーロッパの庭師たちの間では、枯れかけた植物のそばにカモミールを植えると、その植物が元気を取り戻すことから「植物の医者」という愛称で呼ばれ、重宝されてきました。
自分自身が輝くだけでなく、周りをも癒やすというその献身的な姿は、今も昔も変わらずに私たちの心を惹きつけてやみません。

イチゴについても、実は古くから野生のものが食用や薬用として愛されてきた歴史があります。
かつては「聖母マリアに捧げられた果実」として尊ばれ、その愛らしい姿と甘い香りは、喜びや愛情の象徴として大切にされてきました。

今回のスコーンでは、ミルしたドライカモミールの素朴でりんごに似た甘い香りと、自家製イチゴジャムの濃厚な風味が溶け合い、一口ごとに歴史の深さを感じさせてくれるような味わいに仕上がっています。
カモミールが「地上のりんご」と呼ばれ、ヨーロッパの家庭で代々、お母さんが子供のために淹れる優しいお守りのような存在であったことを思い浮かべながら、ぜひゆっくりと味わってみてください。

ハーブが紡いできた時間の流れを感じながら、心穏やかなひとときを過ごしていただけたら嬉しいです。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの『お菓子とハーブの親和性』についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/171825/



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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/

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