緑茶とローズマリーのクラッカーを、午後のお日さまの光が少しずつ傾き始めるテーブルに置きます。
お昼を過ぎて、一日の流れが一段落するような、柔らかなリズムを迎える時間。
窓の外を流れる空気も、午前中の瑞々しさとはまた違う、どこか落ち着いた空気に変わってきました。
ほんの30分前にオーブンが出て来た緑茶とローズマリーのクラッカー。指先に触れるその表面は、かすかな熱と地味深い香りを保っています。
細かく砕かれた茶葉の深い緑と、刻まれたフレッシュローズマリーの葉。
それらは、香ばしい生地の中に仲良く点在しています。
一つを手に取り、ゆっくりと割る瞬間の、パキッという潔い響き。
その音は、いつの間にか張り詰めていた意識の糸を、優しく解きほぐしてくれる合図かもしれません。
口に運べば、まず届くのは、土の匂いを思わせる落ち着いたお茶の香りと、突き抜けるようなハーブの清涼感。
重なり合う二つの香りは、すぅっと意識を整えてくれるかのようにゆっくりと広がります。
噛み締めるたびに、生地の甘みが引き立ち、鼻を抜ける風が心地よく喉の奥へと消えていく。
お茶を一口含み、再びクラッカーに手を伸ばす。
その繰り返しの動作の中に、いつの間にか穏やかな調和が生まれています。
先ほどまで頭を占めていた小さな悩み事や、次にすべき仕事の段取りが、少しだけ遠くの景色のように感じられるから不思議です。
特別な出来事は何一つ起きていません。
ただ、手の中にある小さな焼き菓子が、今のこの時間を、少しだけ丁寧に扱おうとする気持ちを運んできてくれました。
こんなふうに、あなたの普段の日常に、穏やかなハーブの香りを迎え入れてみませんか?
日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』にて、その入口を静かにご用意しています。
このハーブスイーツの『贈り物としてのハーブスイーツ』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/174099/
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