それぞれのハーブの歴史『カレンデュラのマフィン』

2026年04月10日 06:10
日本ハーブスイーツ協会の、カレンデュラのマフィン

『カレンデュラのマフィン』

このハーブスイーツに使用しているハーブの歴史について、少し紐解いてみましょう。
黄金色に輝く花びらが美しいカレンデュラは、古くから「太陽のハーブ」として多くの人々に愛されてきました。

その歴史は非常に古く、古代エジプトやギリシャ、ローマの時代までさかのぼります。
当時の人々は、カレンデュラをただの植物としてではなく、若返りの妙薬や、聖なる儀式を彩る特別な花として大切に扱ってきました。
カレンデュラという名前は、ラテン語の「カレンダ(月の初め、カレンダーの語源)」に由来するといわれています。
どの月の初めにも花を咲かせているほど生命力が強く、絶え間なく咲き続けるその姿に、人々は永遠の生命や希望を見出していたのかもしれません。

中世ヨーロッパでは、その鮮やかな黄色を活かして、お料理の着色や風味付けにも重宝されました。
高価だったサフランの代わりとして使われることも多かったため、「貧乏人のサフラン」という親しみやすい愛称で呼ばれることもありましたが、それは決して蔑称ではなく、庶民の暮らしに寄り添う身近な存在であったことの証です。

また、聖母マリアに捧げられた花としても知られており、「マリーゴールド(マリア様の黄金の花)」という別名も、彼女の慈愛の心を象徴するものとして広まりました。
厳しい冬の間もその黄金の輝きを失わないカレンデュラは、人々の心に温もりを与え、お守りのような存在として台頭してきました。
そんな歴史深いハーブを、今回は細かくミルして、ぜいたくにマフィンの生地にたっぷりと練り込みました。
焼き上がったマフィンを割ると、中からは太陽の光を閉じ込めたような優しい色合いが顔を出します。
カレンデュラのほのかな野草のような香りと、焼き菓子の香ばしさが混ざり合い、ひとくち食べるごとに心まで穏やかに解きほぐされていくようです。

かつての人々がこの花を大切に摘み取り、暮らしの中に活かしてきた知恵や想いに触れるような、そんな特別なティータイムを楽しんでいただけます。
自然の恵みがギュッと詰まったこのマフィンは、忙しい日常の中で少し立ち止まり、自分自身を優しく労わってあげたい時にぴったりのスイーツです。
歴史の中で脈々と受け継がれてきたカレンデュラの温かな力を、ぜひその一皿から感じてみてください。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの『お菓子とハーブの親和性』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/171762/




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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/

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