食感を楽しむ『レモンタイムとぶどうのカトルカール』

2026年03月28日 07:22
日本ハーブスイーツ協会の、レモンタイムとぶどうのカトルカールの画像

『レモンタイムとぶどうのカトルカール』

キッチンに広がるのは、摘みたてのレモンタイムが放つ、目が覚めるような清涼感あふれる香りです。
ハーブをスイーツに使うと聞くと、少し意外に思われるかもしれませんが、実は果物や焼き菓子との相性は驚くほど素晴らしいものなのですよ。

フランス語で「四分の四」を意味するカトルカールは、バター、砂糖、卵、小麦粉を同量ずつ使った、素朴で愛らしい伝統的なパウンドケーキです。
その黄金色の生地の中に、細かく刻んだレモンタイムの葉をたっぷりと練り込みました。

一口頬張ると、まずはバターの芳醇なコクが口いっぱいに広がり、そのすぐ後にレモンタイムの柑橘に似た爽やかな風味が鼻に抜けていきます。
まるで、初夏の陽だまりの中で深呼吸をしたときのような、清々しく穏やかな心地よさを届けてくれるのです。
トッピングには、一粒ずつ丁寧に皮をむいた大粒のぶどうを贅沢に並べて焼き上げました。
オーブンの中で熱が加わったぶどうは、まるではじける直前の宝石のように、その甘みをぎゅっと凝縮させていきます。
しっとりと密度のある生地に対して、焼き上がったぶどうの実はとろりと柔らかく、口の中で果汁が優しく弾けます。
この「しっとり」と「ジューシー」のコントラストこそが、このスイーツの醍醐味と言えるでしょう。

ハーブ初心者の方でも、レモンタイムの香りはどこか懐かしく、すんなりと馴染んでいただけるはずです。
ハーブが持つ野生のエネルギーが、お砂糖の甘さを上品に引き立て、最後の一口まで軽やかに楽しませてくれます。
温かい紅茶を淹れて、ハーブが織りなす魔法のような香りの変化に、ゆっくりと耳を傾けてみませんか。

お皿の上に広がる小さな自然が、慌ただしい日常を忘れさせ、心をふんわりと解きほぐしてくれるはずです。
素材の一つひとつが手を取り合い、調和していく喜びを、ぜひ五感ですべて感じてみてください。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの『味わい、余韻、物語。』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/171307/





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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/

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