ハーブの香りを楽しむ方法として、
まず思い浮かぶのは「ハーブティー」かもしれません。
お湯を注ぎ、立ち上る香りを感じながら、ゆっくりと味わう時間。
それはとても静かで、身体の奥にしみ込んでいくような感覚があります。
一方で、ハーブスイーツという形になると、同じハーブであっても、少し違った表情を見せてくれます。
焼き上がりの香り。
口に運んだときの余韻。
甘さの中に、そっと重なる植物の気配。同じ「香り」を扱っているのに、その楽しみ方は、どこか異なるもののように感じられます。
では、この違いはどこにあるのでしょうか。
少しだけ、やさしく整理してみます。まず、ハーブティーは
「香りを直接味わうもの」と言えるかもしれません。お湯に触れたハーブは、その成分や香りをゆっくりと溶かし出し、一杯の中に広がっていきます。飲むたびに、香りがすっと立ち上がり、そのまま身体の内側へと流れていく。とても素直で、まっすぐな楽しみ方です。
一方、ハーブスイーツは
「香りを重ねて楽しむもの」です。
生地の中に混ぜ込まれたり、素材とともに焼き上げられたりしながら、
ハーブは少しずつ形を変えていきます。砂糖やバター、小麦の風味と重なり合い、単体ではない、やわらかな香りとして現れてきます。口に入れた瞬間だけでなく、飲み込んだあとにも、ふと残る余韻。それは、どこか奥行きのある香りの楽しみ方です。
また、時間の流れも少し違います。
ハーブティーは、「今、この瞬間」の香りを味わうもの。一方でハーブスイーツは、作る時間、焼く時間、そして味わう時間と、いくつかの段階を経て、香りと向き合っていきます。
その分、香りは少しだけ穏やかに、
そして長く寄り添うような形になります。どちらが良い、ということではありません。澄んだ香りをそのまま感じたいときにはハーブティーを。やわらかな余韻の中で楽しみたいときにはハーブスイーツを。
そのときの気分や時間に合わせて、
自然と選ばれていくものなのかもしれません。ハーブスイーツは、
ハーブティーとはまた違った角度から、植物の香りに触れるためのひとつのかたちです。もしこれまでハーブティーだけを楽しまれていた方も、ほんの少しだけ、別の入り口として。お菓子というやさしい形の中で、ハーブの香りを感じてみるのも、またひとつの楽しみ方かもしれません。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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