ハーブをお菓子に使うと聞くと、
どこか特別で、少し難しそうなものに感じるかもしれません。
香りが強そう。
扱い方がわからない。
失敗したら、全部台無しになりそう。
そんなふうに、少し距離を置いてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど実際のところ、
ハーブは決して「上級者だけの素材」ではありません。
むしろ、ほんの少しのポイントさえ押さえれば、お菓子作り初心者の方でも、無理なく取り入れることができます。
特別な技術よりも、
「少しだけ気をつけること」。
それだけで、仕上がりは大きく変わっていきます。
では、どんなところでつまずきやすいのでしょうか。
まず一つ目は、ハーブの量です。
ハーブは、思っている以上に繊細で、そして力強い存在です。
ほんのひとつまみで十分なものを、
「せっかくだから」と増やしてしまうと、香りが前に出すぎてしまうことがあります。
結果として、
「美味しい」ではなく「強い」印象になってしまうことも。
最初は、少し控えめかな、と思うくらいでちょうど良いのです。
二つ目は、ハーブの状態(ドライかフレッシュか)です。
同じハーブでも、乾燥しているものと、生のものでは、香りの立ち方や水分量が大きく変わります。
ドライハーブは香りが凝縮されているため、量をそのまま置き換えると強く出すぎることがあります。
一方でフレッシュハーブは、
やわらかく広がる分、やや多めでも自然にまとまることもあります。
この違いを知らずに使うと、
思っていた味と違う仕上がりになることがあります。
三つ目は、香りの“合わせ方”です。
ハーブは単体でも魅力的ですが、
お菓子の素材との相性によって、
その印象は大きく変わります。
たとえば、
やさしい甘さの中に添えるのか、
さっぱりとした後味として使うのか。同じハーブでも、合わせる素材によって「主役」にも「脇役」にもなります。
ここで無理に目立たせようとすると、全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
そして最後に、細かくしすぎること。ハーブを細かくすればするほど、香りは強く出やすくなります。
それ自体は悪いことではありませんが、必要以上に細かくしてしまうと、苦味やえぐみを感じることもあります。
「どのくらいの粒度で使うか」
これもまた、仕上がりを左右する静かなポイントです。
こうして見ていくと、
特別に難しい技術が必要なわけではないことが少しずつ見えてきます。
むしろ大切なのは、ハーブの個性を「足す」というより、そっと「重ねる」ような感覚かもしれません。
はじめてのハーブスイーツは、ほんの少しの違いに戸惑うこともあるかもしれません。
けれどその一つひとつが、
「香りを扱う」という体験になっていきます。うまくいった時も、
思った通りにならなかった時も、
そのどちらもが、
次の一つをやさしく導いてくれるように感じられるはずです。
ハーブは、難しい素材ではなく、
少しだけ耳を傾けると、応えてくれる素材なのかもしれません。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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