「ハーブスイーツって、独学でも作れるんでしょうか?」
これは、これまでに何度もいただいてきたご質問のひとつです。
結論から言うと、
作ろうと思えば、独学でも作ることはできます。
実際に、ハーブティーをお菓子に加えたり、乾燥ハーブを混ぜ込んだりして、楽しみながら作られている方もいらっしゃいます。
それだけでも、十分に素敵な時間ですし、
「ハーブをお菓子に使う」という体験は、きっと新しい発見を連れてきてくれます。
ただ、その一方で。
少し続けていくと、こんな感覚に出会う方も多いように感じています。
「なんとなく、思っていた味と違う」
「香りが強すぎたり、逆にぼやけたりする」
「美味しいけれど、なぜそうなるのか分からない」
このあたりから、独学と体系的に学ぶことの違いが、少しずつ現れてきます。
ハーブスイーツは、見た目としては「お菓子」です。
ですが実際には、
“素材の状態を読む”という工程が、とても大きな比重を占めています。
たとえば同じカモミールでも、
・乾燥の度合い
・細かさ
・抽出の仕方
・他の素材との組み合わせ
そういった条件によって、
香りの出方や、口に残る余韻は大きく変わります。
レシピ通りに作ること自体は難しくなくても、
「なぜこの分量なのか」
「なぜこの工程なのか」
が見えにくいのが、ハーブスイーツの少し不思議なところです。
では、講座で学ぶ意味はどこにあるのでしょうか。
それは、
“再現できる形で理解していくこと”にあります。
・香りが立つタイミング
・引き算した方がいい場面
・あえて残す余韻の作り方
こうしたものは、単発のレシピだけでは掴みにくく、
いくつかの事例や背景と一緒に触れていくことで、
少しずつ身体の中に落ちていきます。
そしてもうひとつ。
講座という場には、
「自分では気づきにくいズレ」を整える役割もあります。
ほんの少しの違和感や、
言葉にしにくい感覚をすくい上げてもらえることで、
同じ材料でも、仕上がりが静かに変わっていくことがあります。
ただし、これはどちらが優れているという話ではありません。
独学には、
自分のペースで自由に試せるという良さがありますし、
講座には、
遠回りを減らしながら理解を深めていく良さがあります。
どちらを選ぶかは、
その方が「どこまで知りたいか」によって、自然と決まっていくものだと思います。
もし、ただ作ってみたい、楽しみたい、という段階であれば、
独学でも十分に、その入り口はひらかれています。
一方で、
「もう少し、意図して味を整えられるようになりたい」
「自分の中で再現できる形にしていきたい」
そんな感覚が芽生えてきたときには、
講座という選択肢も、そっと視野に入ってくるかもしれません。
ハーブスイーツは、
少しだけ、時間のかかるお菓子です。
けれどその分、
理解が深まるほどに、静かな手応えを返してくれます。
どちらの道からでも、
その感覚に出会っていただけたら嬉しく思います。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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