カレンデュラって、どんなハーブ?

2026年05月03日 01:41
ハーブスイーツ向きの、カレンデュラ

◎カレンデュラとは?

〜香り・歴史・お菓子との相性〜

陽だまりのような温かさを感じさせる、鮮やかなオレンジ色の花びら。ハーブティーの茶葉の中にその色を見つけるだけで、なんだか心がホッとほどけるような気がしませんか?

今回は、古くから「太陽のハーブ」として親しまれてきたカレンデュラについてご紹介します。暮らしに彩りを添えてくれる、この美しいハーブの魅力をご一緒に紐解いていきましょう。

〜太陽を追いかける「カレンデュラ」〜

カレンデュラは、和名では「ポットマリーゴールド」とも呼ばれるキク科の植物です。日の出とともに花を開き、日が沈むとそっと花を閉じる性質があることから、ラテン語で「カレンダー(月の最初の日)」を意味する言葉が語源になったと言われています。

地中海沿岸を原産とするこの花は、厳しい寒さの中でも健気に咲き続けるたくましさを持っています。その燃えるような黄金色は、まるでお庭の中に小さな太陽がいくつも輝いているかのよう。見ているだけで元気を分けてもらえる、不思議な力を持った植物です。

〜暮らしに寄り添ってきた黄金の歴史〜

カレンデュラの歴史は非常に古く、古代エジプトやギリシャ、ローマ時代から人々の暮らしに深く根付いてきました。中世ヨーロッパでは「聖母マリアの黄金」を意味する「マリーゴールド」と呼ばれ、教会の祭壇を飾る花としても大切にされてきたそうです。

また、その鮮やかな色は天然の着色料としても重宝されてきました。かつてはバターやチーズの色付けに使われたり、高価なサフランの代用品として「貧者のサフラン」という愛称で料理に彩りを添えたり。ただ美しいだけでなく、人々の食卓や暮らしを豊かに彩るパートナーとして愛され続けてきたのですね。

〜陽だまりのような、おだやかな香り〜

カレンデュラの香りは、決して主張しすぎることはありません。鼻を近づけると、どこか懐かしい草花の青々とした爽やかさと、ほんのりとした甘さが混じり合った、素朴でやさしい香りが漂います。

ドライハーブになると、さらにその香りは穏やかに。お湯を注いだとき、あるいは焼き菓子に混ぜ込んだときに、陽だまりの中にいるような「ひだまりの匂い」がふわりと広がります。派手さはありませんが、日々の疲れをそっと包み込んでくれるような、安心感のある香りです。

〜お菓子との素敵な出会い〜

最近では、ハーブをお菓子作りに取り入れる方が増えていますね。カレンデュラは、実はハーブスイーツ初心者の方にもとってもおすすめな素材なんです。

〜焼き菓子との相性〜

クッキーやマフィン、スコーンなどの生地に混ぜ込むと、黄金色の花びらが宝石のように散りばめられ、見た目にも華やか。味わいにクセが少ないため、バターの風味や粉の甘みを邪魔することなく、素朴なアクセントを加えてくれます。

〜アイシングやトッピングに〜

エディブルフラワー(食用花)として、仕上げにパラパラと散らすだけでも素敵です。真っ白なアイシングの上にオレンジの花びらがのるだけで、まるでお菓子にお化粧を施したような、可憐な表情に変わります。

カレンデュラを使ったお菓子は、お茶の時間に「特別感」を運んできてくれます。一口かじるごとに、自然の恵みをいただいているような豊かな気持ちになれるはずですよ。

〜日々の暮らしに、小さな太陽を〜

カレンデュラは、その見た目の美しさと、暮らしに寄り添う穏やかな性質で、私たちの心を明るく照らしてくれます。
忙しい毎日のなかで、ちょっと立ち止まってお茶を淹れるとき。大切な誰かのために丁寧にお菓子を焼くとき。その傍らにカレンデュラがあれば、いつもの時間が少しだけ温かく、優しいものに感じられるかもしれません。

あなたのティータイムや、お菓子作りのひとときに、この「太陽のハーブ」を仲間入りさせてみてはいかがでしょうか?


日本ハーブスイーツ協会



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