食感を楽しむ『フレッシュレモンバームのカトルカール』

2026年03月27日 15:10
日本ハーブスイーツ協会の、フレッシュレモンバームのカトルカールの画像

『フレッシュレモンバームのカトルカール』

フランス語で「四分の四」を意味するカトルカールは、バター、砂糖、卵、小麦粉を同量ずつ使って焼き上げる、素朴ながらも奥深い伝統的な焼き菓子です。
そんな定番のパウンドケーキに、摘みたてのフレッシュなレモンバームの葉を贅沢に刻んで練り込みました。

ハーブをお菓子に使うと聞くと、少し意外に感じたり、香りが強すぎるのではと不安に思ったりする方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、レモンバームというハーブは、その名の通りレモンに似た爽やかな香りを持ちながら、酸味はなく、驚くほど穏やかで優しい性格をしています。

焼き上がったケーキの表面は、バターの香ばしさが際立つきつね色。
ナイフを入れると、しっとりとした密度の高い生地の中に、細かく刻まれた鮮やかな緑色の葉が宝物のように散りばめられています。
ひとくち頬張ると、まずはバターの濃厚なコクと、お砂糖の柔らかな甘みが口いっぱいに広がります。
そのすぐあとに、熱が加わることでより一層引き出された、レモンバームの清涼感のある香りが鼻へ心地よく抜けていくのです。
フレッシュな葉ならではの、瑞々しい「生命の力」を感じさせる香りは、乾燥させたドライハーブとはまた違う、角のない丸みを帯びた優しさを持っています。

噛みしめるたびに、生地に溶け込んだハーブの香りがふわりと弾け、重たくなりがちなバターケーキを驚くほど軽やかな後味へと変えてくれます。
この「香りの変化」こそが、ハーブスイーツを味わう最大の醍醐味と言えるでしょう。
温かい紅茶と一緒にいただけば、お茶の熱でさらに香りが立ち上がり、まるでお庭で深呼吸をしているような、心安らぐひとときが訪れます。

ハーブは特別なものではなく、いつものお菓子に彩りと癒やしを添えてくれる素敵なパートナーです。
このカトルカールを通して、植物が持つ豊かな香りの力と、お菓子がもたらす幸せな調和を感じていただければ幸いです。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの『味わい、余韻、物語。』についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/171303/






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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/

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