ハーブスイーツという言葉を聞くと、
「なんだか特別そう」
「少し難しそう」
そんな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、ハーブとお菓子は、とても自然に寄り添いやすい組み合わせなんです。
たとえば、焼き菓子が焼き上がる時の、あの甘い香り。
バターの香り。
バニラの香り。
紅茶の香り。
コーヒーの香り。
私たちは昔から、“香り”と一緒にお菓子を楽しんできました。
ハーブも、その延長線上にあります。
もちろん、ミントやローズマリーのように個性の強いものもありますが、使い方次第では、とてもやさしく、穏やかにお菓子に溶け込んでくれます。
むしろ、甘さだけでは出せない「余韻」を加えてくれることも多いんです。
たとえば、クッキーをひと口食べたあと。
ただ甘いだけではなく、
あとからふわっと花のような香りが抜けたり、
草原のような爽やかさが残ったり、
紅茶を飲みたくなるような余韻が広がったり。
ハーブスイーツの魅力は、実はそういう“あと味の風景”にあるように思います。
お菓子そのものを主張しすぎるというより、
香りがそっと寄り添ってくれる感じですね。
そして面白いのは、ハーブは「香り」だからこそ、お菓子との相性が良いということです。
お菓子というのは、味だけで楽しむものではありません。
焼き上がる音。
湯気。
口に入れる前の香り。
食べたあとに残る余韻。
そうした五感全体で楽しむものです。
だからこそ、香りを持つ植物であるハーブが、自然とお菓子の世界に馴染んでいくんですね。
特に焼き菓子は、ハーブとの相性がとても良いです。
スコーン、クッキー、マフィン、パウンドケーキ。
素朴なお菓子ほど、ハーブの香りがやさしく活きます。
主役というより、空気感を整えてくれる存在。
そんなイメージでしょうか。
また、ハーブには「少し呼吸が深くなる感じ」があります。
もちろん、それを難しく考える必要はありません。
ただ、 忙しい毎日の中で、
「なんだか落ち着くな」
と感じる。
それだけでも、充分なんです。
だからハーブスイーツは、特別なお菓子というより、
むしろ“日常に寄り添うお菓子”なのかもしれません。
がんばった日の夜。
休日の静かなティータイム。
誰かにそっと贈りたい時。
そんな場面に、ハーブの香りはよく似合います。
最初から難しく考えなくても大丈夫です。
まずは、 「なんだかこの香り、好きかもしれない」
そんな感覚からで充分です。
ハーブとお菓子は、知識だけで繋がっているのではなく、
きっと“感覚”でも繋がっているのだと思います。
日本ハーブスイーツ協会
白水
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