『レッドローズとカカオマスのカトルカール』
皆さんは「ハーブを使ったお菓子」と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
もしかすると「おしゃれだけれど、材料を揃えるのが大変そう」とか「プロが作る特別なもの」という風に、少しだけハードルの高さを感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、実はハーブスイーツの世界は、私たちが思うよりもずっと自由で、日々の暮らしにそっと寄り添ってくれる温かいものなのです。
今回ご紹介するのは、ミルしたドライレッドローズと、刻んだカカオマスをたっぷりと練り込んだカトルカールです。
カトルカールとは、フランス語で「4分の4」という意味を持つ、とてもシンプルなパウンドケーキのこと。
卵、砂糖、バター、小麦粉をすべて同じ分量で混ぜ合わせるだけという、お菓子作りの基本中の基本とも言えるレシピです。
そんな親しみやすいケーキに、ほんの少しハーブの魔法をかけるだけで、いつものティータイムが驚くほど豊かに彩られます。
まず主役となるのは、優雅な香りを放つレッドローズです。
ドライハーブのバラをミルで細かく粉砕することで、生地全体にその芳醇な香りが溶け込みます。
焼き上がったオーブンの扉を開けた瞬間、キッチンいっぱいに広がる優しい花の香りは、作った人だけが味わえる最高のご褒美かもしれません。
そこに合わせるのが、キリッとした苦味が特徴のカカオマスです。
一般的なチョコレートよりも甘さがなく、カカオ本来の力強い風味を持つカカオマスは、バラの華やかさを引き立てる最高の名脇役となってくれます。
一口頬張れば、バラの香りが鼻を抜け、その後にカカオの深いコクが追いかけてくる。
そんな贅沢な味わいも、実は家庭にある道具で簡単に作り出すことができるのです。
ハーブを暮らしに取り入れることは、決して難しいことではありません。
スーパーで見かける身近な素材に、ほんの少しのハーブをプラスしてみる。
それは、お料理に一振りのお塩を加えるような、とても自然で素朴な楽しみ方です。
「ハーブの名前をたくさん覚えなきゃ」と構える必要もありません。
まずは「この香りが好きだな」という直感を大切に、一枚の葉っぱや一粒のつぼみと仲良くなることから始めてみませんか?
お菓子作りが初めてという方も、このカトルカールならきっと楽しく挑戦していただけるはずです。
型の中でふっくらと膨らんでいく生地を眺める時間は、忙しい日常の中で自分を労わる大切なひとときになります。
焼き上がったケーキに乾燥したバラの花びらを散らせば、まるで絵画のような美しさに心がときめくことでしょう。
自分や大切な人のために、香りを焼き込む。
そんな穏やかなハーブスイーツのある暮らしが、もっと身近なものとして皆さんの元へ届くことを願っています。
難しいルールなんてありません。
自由に、軽やかに、香りと遊ぶような気持ちで、ぜひハーブの扉を叩いてみてくださいね。
詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。
このハーブスイーツの《ハーブの香りと、リラックス効果》についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/170914/
一一一一一一一一一一一
■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/