陽だまりを焼き上げる、黄金色の「カレンデュラ・マフィン」
オーブンの扉を開けた瞬間、ふわっと広がる香ばしい匂い。
焼き上がったマフィンの表面には、キラキラと輝く黄金色の粒が宝石のように散りばめられています。
それが、今回ご紹介する「カレンデュラのマフィン」です。
「カレンデュラ」という名前、ハーブに詳しくない方には少し新鮮に響くかもしれませんね。
実はこれ、古くから親しまれてきた「マリーゴールド」の一種。
別名「太陽のハーブ」とも呼ばれ、その名の通り、見ているだけで心がポカポカと温かくなるような鮮やかなオレンジ色の花びらが特徴です。
魔法のスパイス「エディブルフラワー」の魅力
カレンデュラの最大の魅力は、なんといってもその『圧倒的な色彩』にあります。
かつては、その美しい色合いから「貧乏人のサフラン」という愛称で呼ばれていたこともあるほど。
高価なサフランを使わなくても、この花びらを練り込むだけで、生地全体がパッと明るいイエローに染まります。
ミル(粉砕)して細かくすることで、花びらの色が生地にじっくりと溶け込み、天然の色素だけで、まるで陽だまりをそのまま閉じ込めたようなマフィンが完成します。
保存料や着色料に頼らない、自然がくれた贅沢な色合いです。
穏やかな香りと、優しい口どけ
ハーブティーやハーブ料理と聞くと「香りが強そう」「クセがありそう」と構えてしまう方もいるかもしれません。
でも、カレンデュラはとっても控えめで優しい性格。
強い主張をするのではなく、バターの芳醇な香りや小麦粉の素朴な甘みを、そっと後ろから支えてくれるような存在です。
一口食べると、柑橘の雰囲気のある、ほんのりと干し草のような、どこか懐かしく、お日様の匂いがするような穏やかな風味を感じられます。
この「さりげなさ」こそが、カレンデュラがお菓子作りに愛される理由なのです。
お家時間を彩る、小さな幸せ
今回のようにドライカレンデュラをミルで細かく丁寧に扱うことで、マフィンの断面どこを切っても美しい黄金色が顔を出します。
おすすめの楽しみ方:
お気に入りのプレートに載せて、ゆっくりと淹れた紅茶を添えてみてください。その鮮やかな色彩は、テーブルの上にあるだけで、まるで花を一輪飾ったかのようにその場を華やかにしてくれます。
「ハーブをお菓子に使うなんて、なんだかお洒落で難しそう」
そんな風に思っている方にこそ、ぜひこのカレンデュラの魔法を体験してほしいのです。
お菓子作りの新しい扉を開けてくれる、太陽の恵みたっぷりのマフィン。
一日の終わりに、あるいは大切な誰かと過ごすティータイムに。この黄金色のマフィンを囲んで、心安らぐひとときを過ごしてみませんか?
詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。
このハーブスイーツの《香りと癒やし》についての過去記事はこちら。
https://www.herbsweets-japan.com/blog/170492/
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■まず最初に、全体像を静かに辿りたい方はこちら▼
https://www.herbsweets-japan.com/blog/173534/