『レモングラス』とブルーベリーのタルトについて。

2026年02月22日 19:57
日本ハーブスイーツ協会の、レモングラスとブルーベリーのタルトの画像

爽風をまとう至福のひととき:『レモングラスとブルーベリーのタルト』

焼き上がりのオーブンを開けた瞬間、キッチンに広がるのは、甘いバターの香りと、それを追いかけるように駆け抜ける鮮烈なシトラスの香り。

今回ご紹介するのは、ハーブの力強さとフルーツの瑞々しさが完璧な調和を見せる、特別な「ハーブスイーツ」です。

1. 香りの魔術師「レモングラス」の秘密
このタルトの最大の主役は、生地に練り込まれたレモングラスです。

レモングラスは、東南アジア原産のイネ科のハーブ。

名前に「レモン」と付く通り、柑橘系特有の爽やかさを持ちながら、レモンよりも力強く、どこかエキゾチックで奥深い香りが特徴です。

今回はドライレモングラスをミルで細かく粉砕し、贅沢に生地へ混ぜ込みました。

こうすることで、ひと口噛み締めるたびに、熱で目覚めたレモングラスの精油が口いっぱいに弾け、鼻へ抜ける清涼感を楽しむことができます。

レモングラスに含まれる成分「シトラール」は心身をリフレッシュさせる効果があると言われており、甘いお菓子でありながら、心まで軽くなるような清々しさをもたらしてくれます。

2. アーモンドクリームとブルーベリーの黄金比
土台となるのは、しっとりとした質感のアーモンドクリーム(クレーム・ダマンド)。

アーモンドの持つ濃厚なコクと、香ばしいナッツの風味。

ここにレモングラスの酸味を連想させる香りが加わることで、重たくなりがちなタルト生地に、驚くほどの透明感とキレが生まれます。

その上に鎮座するのは、大粒のフレッシュブルーベリー。

高温のオーブンで一緒に焼き上げられたブルーベリーは、皮がぷちんと弾け、中の果汁がとろりと溢れ出します。

加熱することで凝縮されたベリーの甘酸っぱさが、レモングラスのシトラス香をさらに引き立て、アーモンド生地の甘みを上品にまとめ上げているのです。

3. 五感で楽しむティータイム
写真からも伝わる、こんがりと色付いた焼き色。

ボタニカル柄のワックスペーパーに包まれたその姿は、まるで初夏の庭園を切り取ったかのような美しさです。

食感のコントラスト: タルトの端のサックリとした香ばしさ、中心部のしっとりとした生地、そしてブルーベリーのジューシーな果肉感。

香りのレイヤー: 最初にレモングラスの爽やかさが届き、次にアーモンドの温かみが広がり、最後にブルーベリーの甘酸っぱい余韻が残ります。

このタルトをいただくなら、お供にはすっきりとしたストレートの紅茶や、温かいハーブティーが最適でしょう。

ハーブを「料理」としてだけでなく「スイーツ」のスパイスとして取り入れることで、いつものおやつタイムが、まるで洗練されたパティスリーのような特別な時間に変わります。

ひと口食べれば、心に爽やかな風が吹き抜ける。

そんな『レモングラスとブルーベリーのタルト』で、五感を満たす贅沢なひとときを過ごしてみませんか?

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページにてご紹介しています。

このハーブスイーツの《ペアリング》についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/170225/

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