『レモングラス』の手ごねスコーンについて。

2026年02月18日 10:17
日本ハーブスイーツ協会のレモングラスのスコーン

爽風をまとう黄金色、

『レモングラスの手ごねスコーン』

初夏の草原を吹き抜ける風を、そのまま小さな焼き菓子に閉じ込めたような。

焼き上がったばかりのスコーンからは、そんな鮮烈でいて優しい香りが立ち上ります。

今回、主役として丁寧に練り込まれたのは、ミルで細かく砕いたドライレモングラスです。

太陽の恵み、「レモングラス」の魔法
レモングラスは、その名の通りレモンに似た柑橘系の芳香を持つイネ科のハーブです。

タイ料理のトムヤムクンなどエスニック料理のイメージが強いですが、実はスイーツとの相性も抜群。

成分に含まれる「シトラール」は、心身をリフレッシュさせ、消化を助ける働きがあると言われています。

ドライにすることでその香りは凝縮され、熱を加えることで、より深みのあるウッディなニュアンスを引き出します。

手ごねが織りなす、素朴で贅沢な食感
このスコーンの魅力は、何と言っても「手ごね」ならではの温かみのある表情にあります。

機械で均一に混ぜるのではなく、指先の感覚を頼りにバターと粉をすり合わせることで、生地の中に不規則な空気の層が生まれます。

オーブンの熱を受け、力強く「パカッ」と割れたその断面からは、細粒状になったレモングラスが顔を覗かせます。

一口頬張れば、まずは外側のサクッとした小気味よい食感。そして内側のしっとりとした生地が解けるとともに、レモングラスの清涼感が鼻腔を抜けていきます。

味わいの余韻
噛みしめるほどに広がるのは、国産小麦の素朴な甘みと、発酵バターの豊かなコク。そこにレモングラスの微かなほろ苦さと、レモンのような鋭い爽やかさが加わることで、後味は驚くほど軽やかです。甘すぎない仕上がりは、クロテッドクリームや蜂蜜を添えるのはもちろん、そのままでも十分に贅沢なメインディッシュになり得ます。

青々とした緑の中に置かれた手編みのバスケットは、まさにこのスコーンが持つ「自然の生命力」を象徴しているようです。手仕事の温もりと、ハーブの香りが調和したこの一皿は、日常のティータイムを特別な癒しの時間へと変えてくれることでしょう。

詳しいレシピなどは、日本ハーブスイーツ協会の『ハーブスイーツマイスター講座』のホームページでご紹介しています。

このハーブスイーツの《ペアリング》についての過去記事はこちら。

https://www.herbsweets-japan.com/blog/169939/

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