講座テキストのお話

2025年08月15日 17:11
ハーブスイーツ

紙のテキストにこだわった理由

〜アナログの温もりが、心と手に優しく残る〜


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「紙で届く講座って、珍しいですね」と言われることがあります。

たしかに今は、スマホで完結、動画でパパッと学べる時代。
わざわざ紙のテキストを郵送でお届けするなんて、
ちょっと時代に逆行しているようにも見えるかもしれません。

でも私は、この“手元に届く紙の教材”こそが、
受講者さんの心に火を灯す鍵になると思っています。


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小さな冊子が、宝物だった記憶

子どものころ、届いたばかりの教材を開くあのワクワク感。
新しい教科書や、例えば進研ゼミの冊子や付録。
表紙の感触、インクのにおい、パラパラとめくる音。

それはもう、単なる「学習」ではありませんでした。
自分だけの時間、自分だけの世界に入るような感覚。

誰にも急かされず、自分のペースで学べる。
あの手ざわりが、私はずっと好きでした。




講座を開講して感じたのは、
紙のテキストは、実は今の時代にも求められているということ。

とくに45歳以上の女性の方々からは、
「スマホも使うけど、やっぱり紙が落ち着く」
「ページをめくると、スイッチが入る」
そんな声をたくさんいただきました。

目に優しく、メモも書き込みやすく、集中しやすい。
ちょっとした隙間時間でも、テキストを開くだけで学びの時間に入れる。

画面の向こうの“流れる情報”とは違って、
紙のテキストは、いつでもそこに“じっと在ってくれる”。

それが、安心感につながるのだと思います。


情報よりも、“出会い”を届けたい

私たちの講座で大切にしているのは、
「何を教えるか」よりも「どう届くか」。

テキストには、知識やレシピ以上のものが詰まっていてほしい。
それは、自分と静かに向き合う時間であり、
日々の暮らしを味わい直す小さなきっかけ。

紙であることは、その“出会いの温度”を守るための選択でもあります。

ページを開くと、そこに書かれているのは、
どこか懐かしくて、でも今の自分に必要な言葉たち。

急がず、比べず、
「今の自分で、じゅうぶん」ということを思い出す時間にしてほしいのです。


届け方は、選べる。

もちろん、デジタルの便利さを否定するわけではありません。
動画で学ぶことも、アプリで習得することも、素晴らしいやり方です。

でも私は、今の時代だからこそ、
「紙がいい」と思える自由があってもいいと思うのです。

効率よりも、ぬくもりを。
最短距離よりも、自分らしいリズムを。

そんな想いで、今日も1冊ずつ、テキストをお届けしています。

誰かの暮らしの中に、そっと置かれる1冊になりますように。

白水亜樹


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